2016年01月10日

接着剤戦士ボンドマン(仮)

発表された作品について、視聴者から残虐すぎると批難が殺到する、という図式の視聴者視点は、過去に発表された既知作品と比べて、という土台に大部分を預けているもので、これまでより残虐の段階を押し上げた作品を放ってきのだと思って構えるが。

作り手がそのような作品を送り出すときには、企画段階ではも〜っと残虐なやつがい〜っぱいあって、残虐すぎるなぁ、こりゃちっとマイルドにせにゃらなぬ、って残虐の段階を降ろして差し出している、という不可視領域があるのではないか。ある。




新番組企画
『接着剤戦士ボンドマン(仮)』

第1話
「 新ヒーロー登場
  ボンドマンが来た! 」


 時は春、
 日は朝、
 朝は七時、
 片岡に露みちて、
 揚雲雀なのりいで、
 蝸牛枝に這ひ、
 神、そらに知ろしめす。
 すべて世は事も無し。


―――そんな平穏な世界に魔の手が忍び寄っていることを
人々は知らなかった。
今日も昨日のように、明日も今日のように、
世は事も無く過ぎ行くかと思われたが・・・・・・。


ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・。
ズボーン!
「ウワーッ」
「キャーッ」
突如、地響きが鳴り出すとスクランブル交差点の真ん中に
地中から魔界王の城が出現したので周囲のドライバーや通行人は
驚いてしまった。朝の7時から魔界王の城が飛び出したのだから
もう平穏ではない。驚く。
青信号から流れ出る通りゃんせのメロディーよりも何十倍も
大きな音量が城から外に向けられたスピーカーより発振した。
放送内容を要約すると、昔から地底魔界にいたけれど今日から
地上も魔界にすることにした、という意味だった。

魔界王の城からは魔界の兵士たちがぞろぞろ出てきて周辺物件の
接収を始めた。もうそのあたり一体は魔界ということだった。
人々は捕らえられ、設備点検とかホームセンターまで灯油を
買いに行かされたりとか、残業代がつかないまま働かされた。

魔界の外では人々が抵抗するが魔界の領域は拡大を続け、
魔界の領域に入ってしまったところの人間はやっぱり
契約時間外にも設備点検とか雨樋に詰まったゴミの掃除とか
やらされて残業代つかなかった。

魔界兵たちにあまり勝てないので人々は諦めたり怯えたり
交差点が塞がれたので交通が不便で困ったりして、将来的には
地上どころか宇宙全部が魔界になるのだろうと予測する人も増えた。

「でもそんなのやっぱり許せねーなー! 必要があって
働かせた時間外労働には、残業代をつけなきゃダメっしょ!」
っていうボンドマンが魔界に入って、手当たり次第に魔界兵と
ケンカしたが疲れてしまったので魔界を出た。
魔界兵を全部やっつけるつもりだったけど、それはやめて
魔界王の城を埋めて地上から魔界を追い出す方針に切り替えた。
こそこそと魔界王の城に向かうがたまに魔界兵に見つかって
ケンカになる。兵士がぶわーって出てくると勝てないけど
ちょろちょろ出てくる程度なら勝てる。
ボンドマンはまだ就職したことがなくて魔界じゃなくても
世間では残業代がつかないのが多いことを知らない。

ずんずん進んでいくと、たまに兵士の強い奴が出てくる。
強い奴は殴る蹴るだけでは勝てないので奥の手を使う。
「ジョッキでボンド!」「ウガーッ、ゴボゴボ、おえっ」
ジョッキに並々と注がれた速乾性ボンドを無理矢理飲ませる。
一旦これを飲まされたら固まってほとんど吐き出せないし
飲まされるときに暴れて鼻にも入るので急激に体力を消耗するし
体調も悪化する。苦悶の表情でのた打ち回った後で爆発する。


地上魔界の中心地を目指して進んだボンドマンは中心を
通らない角度で直進したのでそのまま魔界を出てしまった。
だいぶ出たところで海に突き当たって気付いた。
波音に包まれ潮風に吹かれているうちに、
近くに泊まってしばらく釣りをして過ごすことに決めた。
それでボンドマンが民宿に来た!
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2016年01月06日

16/01/05

私は大丈夫なのですが、何が大丈夫なのでしょうか。
さしあたって漠然とした不安しかない。他にも苦役が課された明日があります。
私には罪と呼ぶに値する過ちがありますので誰に命じられたわけでもありませんけれども
罰を受けながら生きているようなものですが、私のことなど何でもないのです。私が。

https://note.mu/nekojita69
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1010658
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2016年01月01日

15/12/31


「今日も1日を遣り過ごした君、ご褒美だ!
 死ぬまでの時間が1日縮まったぞ!」
「へへっ、やっぱりヨシノブは偉いや。
 こんな人生なのにまだ生きてやがる」
「すごいわ、今日もゲロ吐きそうなのを耐えるなんて!」
「ようし、みんなでヨシノブを胴上げだ!」
おいおい、やめてくれよ。こんなの大したことないんだから。
あっ。
「そーれ!」
「わーっしょい」「わーっしょい」
こら、やめろって。
「わーっしょい」「わーっしょい」



 胴上げされながら運ばれたヨシノブは、
 深い穴へと投げ捨てられた。
 
 それはあまりに深い穴だった。
 どこまで深いのか誰にもわからない。
 深い深い穴だった。


 この数年後の或る日、空から景気のいい掛け声が響いた。
 「わーっしょい」「わーっしょい」
 そして掛け声のしたあたり、空の遠い遠いところから
 ヨシノブが落ちてきた。
 落ちて、潰れた。
 
 誰もヨシノブが落ちてきたのに気付かないなかで、
 星新一だけがそれに気付いた。
 そして、なにかひらめいた。


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2015年12月28日

15/12/26

必要とされることが幸せとは限らないのは荘子が既に指摘していることだが、必要とされないことが幸せとは限らないのが浮世のつらいところである。
今日もまた己が要らない人間であることを噛み締めるあまり嘔吐感が込み上げた一日で、嘔吐は堪えるも「死にたい」の一言は堪えきれずにポロポロ零れ落ちた。死にたい。

死にたいと言い始めて数十年経ってしまった。
いつまでもこんな事を言わずに、そろそろ具体的な死に方の検討に入らねばならぬ、と今頃になって気付いたが、これが意外に難しいのである。
前にも検討したことがあるのだが、これと思える死に方が無くて決断するに至らず、山へ入って餓死でもしようかなと消極的な態度でいたら横槍が入って話が流れて、済し崩しに生きる羽目になって現在にまで至ってしまった。

私なんぞが死のうとすると随分気力を要するもので、一度しくじるとなかなか再挑戦というわけにはいかずに、泣き言を漏らしつつ死ぬのを有耶無耶にして生きてしまう。

それで、生きてみてどうでしたか、と問われると、やっぱりあの時に死んでおけば良かったのではないかないな、と思わざるを得ぬ。
欠陥、無能、脆弱あたりを兼ね揃えた人間でいると、生きるのに分が悪い。


要らない人間だからって、それがどうした。という話もある。あるけれど、身近なところから顔を拾い上げて、この人から要らないと思われているのだなと一々再確認していくと、なかなか、感慨深いものがある。
posted by ヨシノブ at 03:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月23日

15/12/22

今日も吐き気がした。 今思い出しただけでまた吐き気がぶり返す。 お腹も痛い。生きていなくていいのに一応生きているものだから無理が生じて苦しい。社会と他人の中でなくては存在できない己の弱さ。

何を考えても苦しいことを再確認するばかりで何の解決にもらぬ。
何も考えたくないので映画と小説で徹夜してしまおうと思ったが、それらに手をつける前に寝てしまった。
posted by ヨシノブ at 04:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月21日

15/12/20

こんなこと言うと良くないのだろうが、
私は生きていてはいけないような気がする。
性根を入れ替えて真人間になるならまだしも、
その見込みのない現状では・・・・・・。

そんな生きる資格云々よりも現実の生活が
私を殺しにかかっているよ。
とほほ。
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2015年12月13日

劇場版ガールズ・アンド・パンツァー


私の年末最大の楽しみはこのガルパンであって、その昂ぶりから事前に『パットン大戦車軍団』を観たのであるが、これが戦車軍団大活躍映画だと思っていたら大間違いで期待外れ。原題は単に『PATTON』じゃねえかよ。
しかし映画としては、否、ジョージ・パットンという人物は面白かった。

パットンは古風でロマンチストで好戦的な軍人で、高い功績はあるものの、持って生まれた口の悪さが災いし、要らぬ摩擦を起こしては、追い込まれてしまう・・・・・・。
他人事としてみるならば、面白い名物おじさんである。


そんな、俺は戦車映画が観たいんじゃ、というフラストレーションを溜め込み臨んだガルパンこそは大戦車軍団映画であり、「礼節のある、淑やかで慎ましく、そして凛々しい婦女子を育成する事を目指した武芸」大画面に轟く砲撃と駆動の重低音に、俺は映画館に来て良かったと思ったんじゃ。

戦車が大洗を駆け巡るアニメらしい嘘が、羨ましいほど楽しい。この場面を一番楽しめるのは現地の住人である。
嗚呼、ガルパン旅行に行きたいんじゃ。
大洗でちょうちょを見たいんじゃ。

キャラクターとしては河嶋桃にMVPを送りたい。辛さを堪えてよく頑張ったんじゃ。
河嶋の頑張り・集結する仲間・プラウダ組あたりでヨシノブおじさんの目には涙が浮かんでおったんじゃ。



もっと、もっと戦車道の試合を・・・・・・!




一度完結させた物語の枠内へ無理矢理詰め込んだ故の不恰好さは認めるものの、俺は楽しかったんじゃ。楽しかったんじゃ・・・・・・。




映画を観終わり、暫くは楽しい気分でいたのだけど、これで予定中の楽しいことが全部終わってもう何もない(お金もあんまりない)現実に気付いてしまい、忽ち吐き気がするほど気が滅入ってしまった。
家に帰ってガルパン関連サイトを見ています。
posted by ヨシノブ at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月06日

今週の覆面バイカー


 心のこもったお歳暮を
 怪人ゴリラカンガルーが
 お腹の袋につめこむ


配達中のお歳暮を次々と強奪する悪の怪人ゴリラカンガルーを容赦ない暴力で叩きのめした覆面バイカーは、
すべてのお歳暮を奪還した。更にはそれを自ら配達するのだった。
人々の心のこもった贈り物を、いち早く届けなければ・・・・・・!
強い使命感がバイクのアクセルを全開にさせる。住宅街の中でメーターは時速100キロを超えた。


「覆面バイカーでーす。お歳暮の配達に来ました」
「はーい、今開けまーす。あっ」

ドアを開けた受け取り主は、激しい戦いの余韻が色濃く残るバイカーの姿に驚いた。
ゴリラカンガルーの血と肉片に塗れたその姿に。

「ほれ、受け取れ」
「えっ、あっ、う・・・・・・」

たじろぐのも無理は無い。お歳暮の箱はひしゃげ、血塗れなのだ。

「なんだ、箱が潰れているのがどうかしたのか。
贈り物ってのは、中身や送ってくれた相手の気持ちが大事なんだよ。
こうして、箱を開ければ・・・・・・」

バイカーが血塗れの手で箱を破り、中身を取り出した。

「わー、これなんだろ。あっ、一流ホテルのスープの缶詰じゃ〜ん。
ほら大丈夫だよ、大丈夫」
「・・・・・・零れてますよ」

缶には怪人の骨が刺さって穴が開いており、ボタボタと中身が漏れていたのだった。

「あっ。・・・・・・ごめんね。でも、気持ちは届いたよね。えーと、送り主は山田さん」
「・・・・・・はい」
「じゃあ、僕、帰ります。ごめんね。本当にごめんね」

バイカーは弱弱しくアクセルをふかし、時速25kmくらいで去った。
次の配達地に向かう予定を変更して、空き地に立ち寄り、取り返したお歳暮の数々を検品してみると、
残念なことにどれも大体ダメになっていた。

(まあ、もともと怪人に奪われて戻らないはずだったんだから、いいよね・・・・・・)
そうは思っても、バイカーの気持ちは晴れなかった。バイカーの優しい心が、自分を許せなかったのだ。

バイカーはお歳暮を全て自宅に持って帰ると、分別して、全てゴミに出した。
それからシャワーを浴びると、眠たくないのに布団に包まり、じっとしていたバイカーだったが、
やがて静かに眠りについた。
おやすみ、バイカー。



次回予告

覆面バイカーがしばらく家にこもっている間に、巷では木製バットにいつまの間にか彫刻が施されるという奇怪な現象が相次いだ。
このニッチな悪行にバイカーは気持ちを切り替えて立ち向かう!
次回「これじゃあボールが打てない! 怪人ワカメゴリラがバットを美術品に変えた!」をお楽しみに。
posted by ヨシノブ at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ・特撮 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月04日

15/12/03

今日もまた吐き気のするような一日に耐えた君、えらいぞ!
つまり私はえらい!
誰も褒めないから私が君を褒めてやる。
そんな君に明日もろくでもない1日が贈られる!
つまり私はがっかり!
ろくでもない毎日があとの人生分丸ごとセットで強制贈呈!
その毎日に抗って稀に穴を穿つが毎日は毎日来るから多勢に無勢。
混沌は顔に七竅穿たれて死んだ。
然らば天然自然に顔面七竅穿たれた動物の一員たる人間は予め死んでいるのではないか?
生きるのが間違いであって死ぬべきではないのか?
死ぬしかない!
夢もチボーもない!
奇跡も魔法もありゃしない!

死にたい。
死ねるようになりたい。
死ぬけど、あと少し生きて、映画を観たり本を読んだりしよう。

posted by ヨシノブ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月28日

仏様の顔

仏様の顔をこさえてる奴が、こさえて、うん、こさえておられる奴がいて。教室の後ろに棚あった? 俺の学校は一人一人に割り当てられた四角い棚があってね。扉の無いコインロッカーみたいな。上下段の。
その、普段はバッグとか教科書とか押し込んでて、そいつの棚は奥が見えないんだけど、ある時担任が、あまりにも整頓できてないってホームルームの時間に片付けさせたのね。そしたら棚の奥に仏様の御尊顔がデーンって。金色に青とか赤とか使って、おっさんみたいな顔だけど結構本格的なやつ。そいつは、朝早くとか放課後遅くとか、誰もいない時間にこっそり奥の壁を彫ったり盛ったりして色塗って仏の顔こさえていたのね。これどうしようってことになって、校長とか見に来て、しょうがないからそのまま残しておこう、って。仏様の顔が隠れないようにきちんと整頓するようにと条件付きで。
それから授業中は後ろから仏様が俺たちを見ている状態になって、先生も仏様がちょいちょい気になって目が合ったりして。角度的に本来は目が合うはずはないんだけどね、そんな具合でなんか落ち着かなくなった。こさえたやつは仏師って渾名になって、今では何かの造型の仕事してるって。
棚の仏はまだ残ってるみたい。余った給食供えたりしてるらしい。
posted by ヨシノブ at 04:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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