2017年03月07日

今週の覆面バイカー


夜の住宅街にリーンリーンと虫の声。
こんな場所でも草むらのどこかに風流な虫が潜んでいるのか。
しかし・・・・・・。

ガサガサガサ!
草むらから姿を現したのは巨躯のゴリラ。
「よし、今夜も翅の調子はいいようだ。次は最大音量だ!」

リィィィィィン!! リィィィィィン!!
破壊的な高音が大気を震わせる。
その震源はゴリラの背中、高速で擦りあわされる二枚の翅。
このゴリラこそ悪の組織ディラスターが開発した怪人スズムシゴリラに他ならぬ!

スズムシの体長が2.5cmほど。この怪人ゴリラは身長250cm。
これだけでも普通のスズムシの100倍の音が出せようものだが、更にスズムシとは桁違いなゴリラの筋肉が翅を動かすのだから、その音量といったら1000倍ぐらい出ているのではないだろうか。もっとかな。出ていてもおかしくないと思います。


人々が寝静まる夜中に騒音を発することで人々を日本から追い出し、無人となった日本をディラスター帝国が占領する。これがスズムシゴリラに課された策謀である。もう3日くらい、町のあちこちでこんなことをやっている。10年かけて日本の主要都市とその近辺をすべてまわる予定だ。

リィィィィィン!! リィィィィン!!
「うるせー!!!! 何時だと思ってるんだー!!!!」
スズムシゴリラの翅の音を吹き飛ばすような突然の怒声に、実際、翅の音は止まった。え? こんな夜中に誰? って、びっくりして。
振り向けばそこには覆面バイカーが寝巻き姿にスリッパにバットという出で立ちで、怒っていた。
「あっ、覆面バイカーだ。俺はディラスター帝国のスズ」
「うるさいのは、その翅かー!!」
自己紹介を聴く耳も持たず、バイカーはバットで怪人を殴り倒し、翅を毟り取って帰っていった。



翅がなければ、でかいだけのゴリラである。
もうリーンリーンと鳴くことはなくなり、毎日メソメソ泣くようになった。



帝国には帰れず、動物園の世話になるのも性に合わない。
翅の無い今、スズムシゴリラと名乗ることも出来ない。
しょんぼりして力なく公園のアスレチック遊具に入り浸る毎日を見かねて、近所の子供たちがスズムシの翅をデザインしたマントを作ってくれた。
そのマントを羽織って、ゴリラは泣いた。
その涙に、先ほどまでの涙には無い温かさが、心から溢れ出す温かさがあるのを、スズムシゴリラは感じていた。


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2016年08月23日

今週の桃太郎

桃太郎が鬼ヶ島へ向かう途中、きびだんごで志村喬を
家来にしました。
志村は鬼を倒すにはあと6人欲しいと、きびだんごを
報酬にチャールズ・ブロンソンやスティーブ・マックイーンを
仲間へ加え・・・・・・
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2016年06月13日

戦車外道


良妻賢母を育成する乙女の嗜み、戦車道。
しかし、そんな健全たる戦車道から外れた戦車道がある。
その名も、戦車外道。

戦車とは目的達成のため必要最低限の装備で構成された車両だが、敢えてそれに逆らい、
効果のないエアロパーツや竹槍マフラーをつけてみたり、車体を紫や金に塗ってみたり……。
何故そんな形にしたがるのか。それは、彼女ら戦車外道の魂がそんな形をしているからだ!

下らねえ常識に主砲で焼き入れ!
自由へ向かって無限軌道で仏契!
戦車に込めたアタイ達の生き様を見せてやんよ!

そこんとこ夜露死苦!!





私はガルパン劇場版を観て、
4DXで再度観て、
ブルーレイディスクを買って
三度劇場へ観に行った経験から、
こんな戦車道があると確信している。


現実的な話、あると思うんだよね。
初戦の歴女チームの三突が示した姿が確証と言っていい。
ああいう世界の中にいれば、こういうことやりたがる奴がいるはずだって。
歴女チームはあれが公式戦車道に於いては不向きだとわかって
公式らしい方向へ超信地旋回したけど、
公に認められなくてもいい連中の集まりの中で道を切り拓くことに
なっていたら、戦車外道は多いにあり得る。


公式の競技でない以上、助成金も受けられないわけで
個人で戦車を保有するってのは金銭的に難しいはず。
だから、外道戦車の所有者には良家の子が多い。
彼女らのもとに戦車を私有できない子女が集ってチームを形成する。
良家ではないが、代々外道をしているおかげで戦車を持っているとか、
学校中でカンパを募って戦車を買ったとか、そういうのもある。
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2016年03月30日

今週の桃太郎


お婆さんが川で洗濯をしていると、川上からどんぶらこどんぶらこと
桃太郎が流れてきました。
お婆さんの見ている前で桃太郎はすくすくと成長し、「鬼退治に行く!」と
言いました。

お婆さんは走って山へ行き、お爺さんを呼ぶと、家に帰って大慌てで
きびだんごを作りました。お爺さんも大慌てで刀や羽織を用意しました。


用意の出来た二人は、流れてゆく桃太郎を川沿いに追いかけました。
途中で犬と猿と雉に会ったのできびだんごを渡して桃太郎の家来にしました。


やがて海に突き当たったので、急いで舟を用意すると、犬猿雉と
刀とだんごを積み込んで鬼ヶ島へ送り出しました。
桃太郎は川からそのまま鬼ヶ島へ向かってどんぶらこどんぶらこと
流れていきました。

舟は桃太郎よりも先に鬼ヶ島へ着いてしまい、
犬猿雉だけで鬼どもと戦いました。
桃太郎は後から流れてきましたが、鬼ヶ島の周りをどんぶらこどんぶらこと
漂うばかりでした。

やがて鬼退治が終わった犬猿雉が舟に戻ると、いつのまにか桃太郎が
舟に乗り込んでいて、みんなでお爺さんとお婆さんの家に帰りました。

お爺さんとお婆さんはまだ家に帰っていませんでした。
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2016年03月24日

今週の覆面バイカー


目玉焼きに醤油をかけようとしたら・・・・・・。「キャー!」
お刺身を食べようとして・・・・・・。「ウワーッ!」

家々の食卓から、醤油差しが宙を舞い何処へかと飛び去ったのである!
平和な食卓は不思議と恐怖の舞台となり、人々はそれを傍観するしかなかった。
それから30分くらいかな、家によっては15分とか、1時間かかったところもあったんだけど、醤油差しが戻ってきた。
「あー、よかった」「お腹空いたよー」
目玉焼きに垂らして、或いは小皿に注いで刺身をつけて・・・・・・パクリ!
「ギャア!」「ヒャア!」
なんと、醤油差しに入っていたのはウスターソースだったのだ!


怪人ヒグマゴリラの念動力によって、家々から醤油差しが引き寄せられ、それを戦闘員のみんなが醤油を抜いて容器をよく洗って拭いて乾燥させて、ウスターソースを入れて、ヒグマゴリラが念動力で元の家々に戻す。戻されたほうは醤油のつもりがソースでびっくり。
上記のような事件の真相を突き止めた覆面バイカーがヒグマゴリラに殴りかかった。バイカーも犠牲者の一人だったのだ。
(冒頭の刺身食べちゃったのがバイカーだよ)

しかし、ヒグマゴリラ、強い。
バイカーが勝てないとは言わないが、かなり勝つのは大変。
ヒグマゴリラも負けるつもりはない。
「バイカーめ、俺の醤油ソース入れ替え作戦はもうすぐ100件目に到達するのだ。100件までやったら、念動力を充電するために500年の休眠に入る。それまで邪魔はさせんぞ!」
「なになに、ちょっと待って、今何件目なの?」
「きゅーじゅー、ご? ろく!」(後ろの戦闘員に確認しながら)
「うーん、わかった。見なかったことにするから、おわり!」

バイカーは距離を取ると、座り込んで息を整え、ヒグマゴリラの作戦を傍観した。
ヒグマゴリラがムムムと唸りながら手繰り寄せる動きをすると醤油差しが飛んできて、それを戦闘員が捕まえて、入れ替えが終わるとムムムと追い払うような手付きで醤油指しを元の方角へ飛ばす・・・・・・。
他にもっと力の使い道があるだろうと思うが、バイカーは黙っている。

途中で腕のマッサージを挟んで、ついに作戦は100件を達成した。戦闘員から沸き起こる拍手。バイカーも離れたところに座ったままパチパチと拍手。
これから打ち上げだという。バイカーも誘われたが、正義のヒーローとしてさすがに行けない。遠慮するヒグマゴリラに3000円だけ渡して見送った。



別れ際、ヒグマゴリラは悪の怪人らしい台詞を残した。
「500年後、再び俺の醤油ソース入れ替え作戦が各家庭を恐怖に陥れるだろう。グワッハッハッハー!」

「500年後、か・・・・・・」
まあ、500年後の誰かがあいつをやっつけてくれるだろう。それはそれとして・・・・・・。
バイカーは500年後に再開される作戦など、少しも恐れていない。
500年後、この国はどうなっているのだろう。世界はどうなっているのだろう。
醤油がウスターソースと入れ替わることが一大事だなんてのは、曲りなりにも日常が平和の如き皮膜に包まれているせいであって、それが破られた時―――例えば、戦争など―――、一体こんな作戦が齎す恐怖など何だと言うのだ。

バイカーは遠くを見た。
まるで、醤油だのソースだので大騒ぎする500年先の光景をみつけだそうとするように・・・・・・。


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2016年03月10日

電車戦士ロボT491-001


いつもは通勤通学行楽等々の足として走行している車両番号ロボT491-001。
平時はゴトンゴトン、プワァーン、なんて電車やってるけど、大きな怪獣とか宇宙人とか、ウルトラマンが相手にするような輩が現れたらロボT491-001は電車から人型ロボットへ姿を変え、輩と戦うのだ! ウルトラマンなんていないから。いないから造ったの!


ゴトンゴトンゴトンゴトン……。
今日もたくさんのお客さんを乗せて線路を走るロボT491-001。
そこへ緊急通信が入った! 巨大怪獣クワガタトカゲが街で暴れてるそうです!
T491のライトがピカピカッと光る。やるぞ!って感じで。
まずは最寄駅で停車だ。乗客を全部降ろして空にした後、変形!
ウィーン、ガシャーン、ピピピピピ。
ほら、変形した。かっこいいだろう。

飛んだり走ったりしてギュイーンと現場に到着。
殴る、蹴る、投げ飛ばす!
何か生き急いでいるかのような慌ただしさで怪獣を痛めつけるT491。
強いぞ。いや、運転士の勤務経歴に左右される部分はあるな。
今日の運転士はこの道35年のベテランだから強いぞ。
クワガタトカゲもほとんど何もできずにフラフラ。
T491の目がビカビカッと光った!
出るぞ、T491最大の攻撃!
ドドドドドド!!


いやあ、出たね。電車道アタック。
相手に何もさせず土俵の外へ一直線に追い出す決め技だ。
どんなに劣勢でも、最後はこれで勝つなって抜群の安定感がある。

この電車道アタックのエネルギーとなっているのは、鉄道客のイライラ。
T491が怪獣の方へいっちゃうと、電車が1本欠けて遅延するわけでしょう。
ホームで待たされて客はイライラするわけ。変形前に最寄駅で降ろされちゃった客とか。
ヒーローショーで、客から受けた声援が力になって立ち上がるのあるよね。
あれと大体同じ原理で、みんなのイライラが力になっているよ。

でも、イライラが募りすぎるとT491は大爆発を起こしてしまうので、戦いを早く終わらせて、早く電車に戻って運転を再開できるように、ダイヤの乱れを最小限に押さえるべく、あんなふうに慌しく怪獣の相手をしていたの。
T491の運転士は客のイライラを相手に命をかけて戦っているわけでもあるし、客がイライラすればそれだけ駅員が暴力を受けやすくなるので、野蛮人に人質を捕られて戦っているわけでもある。

客がイライラするのは、T491が変形している時ばかりじゃない。
天候や事故で遅れることもあれば、通常通りのダイヤでも通勤通学でギュウギュウ詰めになることがある。すると客はイライラするので、たまに怪獣とか何も来てないのに変形して電車道アタックを空打ちして、爆発を防ぐこともあるよ。これやるとその分ダイヤが乱れるわけだから、イライラの再生産で一日に何度も空打ちする羽目になるし、駅員も普段よりボコボコにされる。
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2016年02月26日

ティッシュマン


世間は自己犠牲や献身のヒーローとしてあのアンパンを見ているけどね、あんなのは大したことないんだよ。あれは、生まれも育ちも恵まれているところに胡坐をかいているにすぎない。
そもそもアンパンとして出生してる。アンパンですよ。みんなに食べてもらえるじゃない。
そんで、パンを汚そうが食べられようが、交換してもらえる。自分で作るわけじゃなく、ジャムバターが交換用のパンをこしらえて、配達して。

おいしいアンパンに生まれて、食べられるべくして食べられる。
補充は全部他人任せ。
お膳立てが整ってて、レールの敷かれた人生をどこまでも行くだけ。
どことなく回転寿司みたいじゃん。
これがあいつの正体よ。


俺は、ティッシュマンのことを考えると、アンパン野郎の影で人知れず人々を救おうとしている本物のヒーローのことを考えると、あの虚像ヒーローを打ち壊して光を当ててやりたい気持ちでいっぱいになるんだ。

ティッシュマンも、お腹を空かせている人たちを救おうとするんだよ。
でも、食べてもらえないんだ。ティッシュだから。
端っこにちょっと醤油やソースをつけてみたり、塩を振ってみたりと、工夫するんだけれど、大抵は食べてもらえない。
それに、食べるときは小さく小さくちぎって、ちょっとずつ食べないといけない。
1枚丸ごと食べようとしたら、とても噛み砕けるものではないし、咽喉に詰まらせてしまうからね。


ティッシュは食べてもらえないんだよ。
だけど、ティッシュマンはお腹をすかせた人を放っておけないんだ!
その空腹を少しでもやわらげようと、我が身を差し出さずにはいられないんだよ!
拒まれても怒られても、それでも立ち上がる。
誰にも褒められない。そもそもアンパンマンに登場しない。
ティッシュの在庫が減ると自分で発注を入れます。


家に何も食べるものがなくて、しかたなくティッシュをちぎって食べた幼い頃。
美味しくはなく、なんの腹の足しにもならない。
そんな有る人と無い人がはっきり分かれる思い出が生んだヒーロー、ティッシュマン。


俺はもういくらお腹が空いたところでティッシュを食べることはなくなったけれど、お腹を空かせた人にどうにか食べてもらうべく、工夫と説得を試みる彼の姿に、小さな小さな声援を送っている。
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2016年01月22日

今週の覆面バイカー


 足元注意!
 ゴリラアリジゴクが
 地獄への罠で笑う
 

あああああっ、その領域拡大速度は恐ろしい!
最初はド根性大根みたいな、地面に怪人が刺さっているよ。って
地方紙のトピックくらいの規模だったのに、それが一週間前かな、
もうグーグルアースで確認できるくらいの穴に拡大した。

その擂鉢状の穴の底で「ド根性大根呼ばわりしていた人間共め驚いたか」と
ニヤニヤしているのが今週の怪人ゴリラアリジゴクだ。
その穴は商店街末端の一角に開いている。

勝手に穴を開けられた地主の山田さんは、柵もあるし、どうせ穴から
出てこないんだから放っておけばいい、って云うけど、何事か起こりし時には
商店街として印象が悪いからどうにかしたい。
穴は大きく深い。底では怪人がニヤニヤ。どうしてくれよう、こいつ。
そしたら山田さんがポツリと「生コン入れよか」って云ってくれたんで、
すぐに生コン工場に電話してミキサー車に来てもらって埋めた。
生コン注ぎ始めたら怪人が真顔になりおったよ。



覆面バイカーは商店街で野菜を買っているときに八百屋からそんな世間話を、
興味はなかったが相槌を打ってあげながら、聴いた。

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2016年01月10日

接着剤戦士ボンドマン(仮)

発表された作品について、視聴者から残虐すぎると批難が殺到する、という図式の視聴者視点は、過去に発表された既知作品と比べて、という土台に大部分を預けているもので、これまでより残虐の段階を押し上げた作品を放ってきのだと思って構えるが。

作り手がそのような作品を送り出すときには、企画段階ではも〜っと残虐なやつがい〜っぱいあって、残虐すぎるなぁ、こりゃちっとマイルドにせにゃらなぬ、って残虐の段階を降ろして差し出している、という不可視領域があるのではないか。ある。




新番組企画
『接着剤戦士ボンドマン(仮)』

第1話
「 新ヒーロー登場
  ボンドマンが来た! 」


 時は春、
 日は朝、
 朝は七時、
 片岡に露みちて、
 揚雲雀なのりいで、
 蝸牛枝に這ひ、
 神、そらに知ろしめす。
 すべて世は事も無し。


―――そんな平穏な世界に魔の手が忍び寄っていることを
人々は知らなかった。
今日も昨日のように、明日も今日のように、
世は事も無く過ぎ行くかと思われたが・・・・・・。


ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・。
ズボーン!
「ウワーッ」
「キャーッ」
突如、地響きが鳴り出すとスクランブル交差点の真ん中に
地中から魔界王の城が出現したので周囲のドライバーや通行人は
驚いてしまった。朝の7時から魔界王の城が飛び出したのだから
もう平穏ではない。驚く。
青信号から流れ出る通りゃんせのメロディーよりも何十倍も
大きな音量が城から外に向けられたスピーカーより発振した。
放送内容を要約すると、昔から地底魔界にいたけれど今日から
地上も魔界にすることにした、という意味だった。

魔界王の城からは魔界の兵士たちがぞろぞろ出てきて周辺物件の
接収を始めた。もうそのあたり一体は魔界ということだった。
人々は捕らえられ、設備点検とかホームセンターまで灯油を
買いに行かされたりとか、残業代がつかないまま働かされた。

魔界の外では人々が抵抗するが魔界の領域は拡大を続け、
魔界の領域に入ってしまったところの人間はやっぱり
契約時間外にも設備点検とか雨樋に詰まったゴミの掃除とか
やらされて残業代つかなかった。

魔界兵たちにあまり勝てないので人々は諦めたり怯えたり
交差点が塞がれたので交通が不便で困ったりして、将来的には
地上どころか宇宙全部が魔界になるのだろうと予測する人も増えた。

「でもそんなのやっぱり許せねーなー! 必要があって
働かせた時間外労働には、残業代をつけなきゃダメっしょ!」
っていうボンドマンが魔界に入って、手当たり次第に魔界兵と
ケンカしたが疲れてしまったので魔界を出た。
魔界兵を全部やっつけるつもりだったけど、それはやめて
魔界王の城を埋めて地上から魔界を追い出す方針に切り替えた。
こそこそと魔界王の城に向かうがたまに魔界兵に見つかって
ケンカになる。兵士がぶわーって出てくると勝てないけど
ちょろちょろ出てくる程度なら勝てる。
ボンドマンはまだ就職したことがなくて魔界じゃなくても
世間では残業代がつかないのが多いことを知らない。

ずんずん進んでいくと、たまに兵士の強い奴が出てくる。
強い奴は殴る蹴るだけでは勝てないので奥の手を使う。
「ジョッキでボンド!」「ウガーッ、ゴボゴボ、おえっ」
ジョッキに並々と注がれた速乾性ボンドを無理矢理飲ませる。
一旦これを飲まされたら固まってほとんど吐き出せないし
飲まされるときに暴れて鼻にも入るので急激に体力を消耗するし
体調も悪化する。苦悶の表情でのた打ち回った後で爆発する。


地上魔界の中心地を目指して進んだボンドマンは中心を
通らない角度で直進したのでそのまま魔界を出てしまった。
だいぶ出たところで海に突き当たって気付いた。
波音に包まれ潮風に吹かれているうちに、
近くに泊まってしばらく釣りをして過ごすことに決めた。
それでボンドマンが民宿に来た!
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2015年12月06日

今週の覆面バイカー


 心のこもったお歳暮を
 怪人ゴリラカンガルーが
 お腹の袋につめこむ


配達中のお歳暮を次々と強奪する悪の怪人ゴリラカンガルーを容赦ない暴力で叩きのめした覆面バイカーは、
すべてのお歳暮を奪還した。更にはそれを自ら配達するのだった。
人々の心のこもった贈り物を、いち早く届けなければ・・・・・・!
強い使命感がバイクのアクセルを全開にさせる。住宅街の中でメーターは時速100キロを超えた。


「覆面バイカーでーす。お歳暮の配達に来ました」
「はーい、今開けまーす。あっ」

ドアを開けた受け取り主は、激しい戦いの余韻が色濃く残るバイカーの姿に驚いた。
ゴリラカンガルーの血と肉片に塗れたその姿に。

「ほれ、受け取れ」
「えっ、あっ、う・・・・・・」

たじろぐのも無理は無い。お歳暮の箱はひしゃげ、血塗れなのだ。

「なんだ、箱が潰れているのがどうかしたのか。
贈り物ってのは、中身や送ってくれた相手の気持ちが大事なんだよ。
こうして、箱を開ければ・・・・・・」

バイカーが血塗れの手で箱を破り、中身を取り出した。

「わー、これなんだろ。あっ、一流ホテルのスープの缶詰じゃ〜ん。
ほら大丈夫だよ、大丈夫」
「・・・・・・零れてますよ」

缶には怪人の骨が刺さって穴が開いており、ボタボタと中身が漏れていたのだった。

「あっ。・・・・・・ごめんね。でも、気持ちは届いたよね。えーと、送り主は山田さん」
「・・・・・・はい」
「じゃあ、僕、帰ります。ごめんね。本当にごめんね」

バイカーは弱弱しくアクセルをふかし、時速25kmくらいで去った。
次の配達地に向かう予定を変更して、空き地に立ち寄り、取り返したお歳暮の数々を検品してみると、
残念なことにどれも大体ダメになっていた。

(まあ、もともと怪人に奪われて戻らないはずだったんだから、いいよね・・・・・・)
そうは思っても、バイカーの気持ちは晴れなかった。バイカーの優しい心が、自分を許せなかったのだ。

バイカーはお歳暮を全て自宅に持って帰ると、分別して、全てゴミに出した。
それからシャワーを浴びると、眠たくないのに布団に包まり、じっとしていたバイカーだったが、
やがて静かに眠りについた。
おやすみ、バイカー。



次回予告

覆面バイカーがしばらく家にこもっている間に、巷では木製バットにいつまの間にか彫刻が施されるという奇怪な現象が相次いだ。
このニッチな悪行にバイカーは気持ちを切り替えて立ち向かう!
次回「これじゃあボールが打てない! 怪人ワカメゴリラがバットを美術品に変えた!」をお楽しみに。
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2015年10月29日

あの花


TVシリーズを観た。泣いた。
もう大丈夫だろうと思って大半を総集編で構成された劇場版を観た。泣いた。

私の過去に突き刺さる部分があったとは言え、泣かせにかかった作りへ斯くもコロリとみっともなくやられてしまった。ずるい。


恥ずかしい話だが、劇場版なんて例の曲が挿入された瞬間にもうダメだった。ちょっと前に観たばっかりの場面なのに!
宮崎哲弥が号泣すると話していたときには、自分もそうなるとは全く思わず。
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2015年10月08日

今週の「地球防衛戦闘巨人テツヒト」

第3話

吉田和夫博士の自宅兼研究所兼操縦訓練所に招かれた丸山広重が地球防衛戦闘巨人テツヒトのシミュレータへ早速乗り込んで操縦訓練に挑むにあたり何の躊躇も見せなかったのはそれがどことなく『F-11』の筐体に似ていたせいかもしれないが操縦幹や計器や操作盤の複雑さなどは比較にならぬため寧ろ似ていないと言うべきかもしれないがどちらにしろ丸山が怯まず乗り込んだのは事実でシミュレータ内に置いてある説明書を早速読み始めたところに操縦者としての才覚を見せるのだが吉田博士は初日だから研究所を案内したいのでシミュレートはまた明日にして地球防衛戦闘巨人の設計図を描くために使っている机と椅子を見せたり手洗いの場所を示したりするも肝心要の地球防衛戦闘巨人テツヒト実物を見せることはなかったがこれは深遠なる合理的因果が働いた結果であることを後日丸山は知ることとなり即ち今はまだ知らないがそれについて質問はせず黙って吉田の後をついてまわり食事場所や冷蔵庫などを確認すると吉田から今日はもういいから帰ってまた明日来なさいといわれハイと答えて帰ったのであった。
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2015年10月02日

今週のドラえもん

「うわあ〜ん、ドラえも〜ん」
「なんだよ」
「スネオのやつが、いつものメンバーだけ家に呼んで外国の珍しいおもちゃを見せていて、
 僕には見せてくれないんだ。悔しいよ〜」
「じゃあ、見に行こう」
「でも、家に入れてくれないよ」
「そんなの、わけないさ」

ドラえもんとのび太はタケコプターで外へ飛び出すと、スネオ宅から約500m離れたところで双眼鏡を使い、
窓越しに珍しいおもちゃを見た。よくは見えなかったが、飽きるまで見た。
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2015年09月30日

今週の「地球防衛戦闘巨人テツヒト」

第2話

「やあ、君は車の運転がうまいから私の造るロボットを操縦しなさい。そして異星人と戦うんだ。もう少し説明したほうがいいだろうか。近いうち、異星人が地球を攻撃しに来る可能性が高い。だが、地球側にはその対策がほぼ出来ていない。具体的な対策に着手をしているのは私だけだろう。私は対異星人用に巨大ロボットを建造しているが、それに直接乗り込む操縦者をまだ用意できていない。君がそれになるといい。外部操作や自動操縦が使い物にならないからね。もちろんロボットの操縦はこんな車ゲームの操縦よりはるかに複雑だが、見込みがあると判断した。いきなりロボットの操縦席に放り込んで動かせなんて言わないさ。操作を習得して貰うためのシミュレータがある。それで操縦技術を身につけ、実践で活躍してくれればそれでいいんだ。このロボットが活躍できないということは、地球人類が異星人に壊滅させられるということだ。少しくらい英雄気分を持ってもいいだろうし、もしかしたら、いや多分、ロボットの操縦はこのゲームよりも面白いかもしれない。どうだ、乗るか。乗りたいだろ。私の造るロボットの操縦者になりなさい」「アッ、ハイ」

丸山広重はこうして初対面の吉田和夫博士から地球の危機と自身の才能を知らされ、地球防衛戦闘巨人テツヒトの操縦者としてその一歩を力強く踏み出したのであった。勿論丸山が返事の際に漏らしたアッは阿吽のアで丸山側としてもこの瞬間から始まったのである。
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2015年09月26日

今週の「地球防衛戦闘巨人テツヒト」

第1話「邂逅」

バイトとゲーセンの往復に生命を費やす丸山広重はレーシングゲーム『F-11』に没入することこのゲーセン唯一のユーザーであるのは『F-11』が今や古いゲームであり操作の難しさから新作の時でさえあまり人気を得られなかったから至極当然の理で更に欠くべき要因の随一は丸山が妙にこのゲームに関してのみ操作に優れていたからでありレースの記録ランキングに表示される上位10は常にMARUYAMAのみで占められ順位変動があっても時間の数字が入れ替わるだけでユーザーネームがMARUYAMAであることは不動であるがそれに気がついているのは当人以外はゲーセン従業員のみでその従業員にしてもそのランキング延いては丸山自身にも関心がないのだが或る時ふらりと入店した凡そゲーセン(ゲームセンター)には似合わぬ作業服姿の一人の老人が丸山のレーシングに勤しむ姿へ目を留めその操作技術に目を見張り丸くしアッと声を漏らしたことをゲーセン従業員はだれも気付いていないし丸山も気付いていないし実は老人自身も気付いてはいないがこのアッこそ阿吽のアであり即ちこのアの瞬間に始まったのだ。
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2015年09月16日

今週の覆面バイカー

 東北中心!
 怪人ゴリラウナギが
 セミで芋煮を襲う!

煮える大鍋の前で、できあがりを今か今かと待ち構える人々。今日は毎年恒例の芋煮会である。
「これを食べるのが楽しみでねえ」
「今年の芋煮も美味しそうに出来たなあ」
「よし、これくらいでいいだろう。みなさん、お待たせいたしました。芋煮の出来上がりです!」
「やったあ」
「早く食べたーい」

ところがそこへ謎の怪人が現れ、大鍋の前に陣取ってしまった。
「オレは怪人ゴリラウナギ。芋煮会をめちゃくちゃにしてやるのだ」
ゴリラウナギは持参したダンボール箱の中から死んだセミを掴み取ると大鍋の中に投げ込んだ。人々が悲鳴をあげる。
「それ、たっぷりと召し上がるがいい。うわーはっはっはっはっは」

ディラスター帝国が作り上げた怪人ゴリラウナギは各地の芋煮会に出没し、鍋に死んだセミを入れる卑劣な作戦で地域を大混乱に陥れた。恐怖のあまり中止された芋煮会もあり、中止されたことを知らずに会場へいったゴリラウナギがいつまでも芋煮が始まるのを待っていたことさえあった。


「ほれほれ、セミをご馳走してやるぞ!」
「うわー」「やめてくれー」
今日もまた芋煮会がゴリラウナギに襲撃された。
しかし、そこへ偶然にも正義の戦士覆面バイカーが通りかかった!
「覆面バイカーが来てくれたぞ!」「助けてくれ!」
人々の声を聞きつけて芋煮会に立ち寄った覆面バイカー。
「なになに、どうしたの」
「じつはこいつが・・・・・・」
人々から事情を聞いた覆面バイカーは腕を組んでしばらく考え込み、こう言った。
「じゃあ、セミをよけて食べれば良いじゃん」
ゴリラウナギを蹴り殺してくれると期待していた人々に動揺が走る。
「せっかく作ったんでしょ」
覆面バイカーは去った。

覆面バイカーは芋煮会がある文化で育っていなかったので、
芋煮会を大事にする気持ちに対する理解がいまいち足りないのだった。



次回予告

芋煮会襲撃の成功に気をよくしたディラスター帝国は、バーベキューに水をぶっかける
新たなる怪人を送り込んできた。この卑劣な作戦に覆面バイカーの正義の拳が燃える!
次回「バーベキューを襲う怪人ゴリラローズ! バイカー怒りのワンツーパンチ」をお楽しみに。
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2015年09月11日

今週の桃太郎

桃太郎は、おばあさんがくれたキビダンゴを腰につけ、おじいさんがくれたダイナマイトを全身に巻きつけ、鬼ヶ島へ旅立ちました。
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2015年08月10日

今週の桃太郎

「体に気をつけるんだよ」
「頑張ってくるんじゃぞ」
「それでは、鬼退治に行って参ります」

おじいさんとおばあさんに見送られ、桃太郎は勇ましく出発しました。
桃太郎はずんずん歩いて村外れまで出ると、周囲に誰もいないのを確認して茂みの中に入ってゆきました。

「・・・・・・どうか、このいけない桃太郎をおゆるしくださいませッ!」
茂みの中で、桃太郎はおばあさんが作ってくれたきびだんごを尻に詰め込み、悶えました。
やさしいおばさんや食べ物に対する冒涜の名状し難き背徳感と、それだけではない何かに狂ったのです。
「ああ、桃太郎の若さがいけないのです・・・・・・」

桃太郎はきびだんごを全て使い、ひとしきり悶絶失神すると、何事もなかったかのような顔をして茂みから出てました。
こうして桃太郎は誰からも声をかけられることなく鬼が島へ辿り着いたのですが、本件におけるきびだんごの正しい使い方には最後まで気付きませんでした。
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2015年06月09日

今週の博士マン


 博士マンのライバルあらわる
 ドクター・イル 登場


背が高く痩せ細った体に纏う黒衣。
長髪の間から眼光は鋭く、邪悪に輝く。

彼こそは悪魔のような研究によって学会を追われ、暗黒地下学会でその研究を続けていた、ドクター・イル!
己の科学力で地球を支配するという野望で、人類を恐怖に陥れる!


隕石に含まれていた地球上にない金属から、人間をカエルに変えてしまう怪ロボットを作り出したドクターイル。既に10人もの人々がカエルに変えられてしまった。

このままでは全人類がカエルへと変えられ、地球の生態系は一変してしまう!!

「助けてくれ、博士マン!」
人々の悲鳴がその名を呼んでも、博士マンは現れない。
彼は一体どこにいるのだろうか。
博士マンの姿は人気のないビルの屋上に在った。
怪ロボットに勝利する準備を整えて。


博士マンは全長3mに及ぶ自作の狙撃銃で怪ロボットを粉砕し、その残骸を持ち帰ると、人をカエルに変えるメカニズムを解析すべく全力を挙げた。

しかし、部品の多くが失われた残骸からはついにその秘術を解き明かすことができなかった。いや、部品が揃っていても解析できたかどうか。ドクターイルは博士マンに勝るとも劣らぬ天才的頭脳を有しているのだ。
それから暫く、如何なる巨大怪獣や怪ロボットが現れようが、博士マンは姿を見せなかった。


怪ロボットに打ち勝った博士マンだが、頭脳において彼はドクターイルに敗北したのか!?
否。

博士マンは雨の公園に再び姿を現した。
そして右手に携えた新作のレーザー銃をカエルに向けて発射すると、なんとカエルは人間に変わってしまった!
博士マンは姿を見せない間にカエルを人間にする装置を開発したのだ。それがこのレーザー銃である。
次々とカエルにレーザーを当て、10人の人間を作り出すことに成功した。
これで博士マンとドクターイルは引き分けだ。

博士マンに匹敵する頭脳を有するドクターイル!
奴の野望はこれで潰えたわけではない。まだまだ邪悪な計画を立てているはずだ。
恐ろしきライバルが現れてしまったぞ。
負けるな、博士マン!
地球の平和を頼んだぞ!




あっ、博士マンが25匹目のカエルを11人目の人間に変えた!
10対11で博士マンの勝利だ!!


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2015年04月25日

お尻みせマン





悪の組織ダークランバーが送り込んだ怪人ドリルヤマミミズが東京の地下で大暴れ。地盤は穴あきチーズのようになってしまった。
ドリル「キュキュキュキュキュ! 人間どもの文明を根底から崩してやるわ」
嗚呼、このままでは東京が崩壊してしまう!

???「お待ちくだされ! お待ちくだされ!」
ああっ、あの膨らんだスカート姿は我らがヒーロー、お尻みせマン!!
(何ていうのか知らないけど、ベルばらのアントワネットのドレスみたいな、こう、日常生活では着ないタイプの膨らんだスカートだよ!)

お尻「ここはひとつ、あっしのお尻に免じて収めてくれやせんか」
ドリル「キュキュ! お前の尻如きでダークランバーの計画を止めるわけが無かろうが!」
お尻「そこを何とかお願げえしやすよォ、旦那ァ」
ドリル「そこまで言うなら、ちょっと見てやろう」
お尻「ありがとうございやす!」

お尻みせマンはスカートの裾を少し上げて、ドリルヤマミミズをその中に招き入れた。このスカートはお尻みせマンが自ら捲らない限り中が見えることは無い。ひらひらしている割には鉄壁のガードを誇るのだ。

ドリルヤマミミズはスカートの中で体育座りをした。このスカートは外部の電磁波やら念力やらを全く遮断するので、中は真っ暗だし透視に類することも不可能である。

お尻「それではよござんすか、よござんすか」
ドリル「ええい、さっさと見せんか!」
お尻「それでは、いきやす。エレクトリカルパワー!」

お尻みせマンの発電能力によってスカート内のLEDが点灯し、尻が照らし出された。
ドリル「ほう、これはこれは・・・・・・!」
お尻「ひえっ、お触りはご勘弁願いやす!」
ドリル「おお、すまんな」


ドリル「・・・・・・あれだけの尻を見せられたのだから、ここは引き下がってやろう。さらばだ!」
お尻「ありがとうございやす。ありがとうございやす」
お尻みせマンは深々と頭を下げて怪人を見送った。





悪から人々を守る数多の戦士たち。そのほとんどは正義や平和を掲げつつも、結局、高い殺傷能力を発揮する武器や技を依代として、悪を暴力で追放する。
そんな在り方に疑問を持ったのがひとりの戦士が居た。彼は戦士としての身の振り方に苦悩していた或る日、何気なく尻を掻いて天啓を得た。
 これだ――。

彼はこうしてお尻みせマンとなり、行き届いた手入れと天性の尻で多くの悪を制してきた。
だが、尻を見せられて引き下がる悪人ばかりではない。怒られたり、そもそもシアター(お尻みせマンは自分のスカートの中をそう呼ぶ)に入って貰えなかったりすることも珍しくない。つねられたり叩かれたりもする。
お尻みせマンは尻に免じてもらうよう懇願するしかないが、こうした相手がそれを聞き入れることはなく、最後は他の戦士が駆けつけて、暴力で悪を制するのだった。

『お尻みせマンが力を振るえば助かったのに』『あいつはふざけているのか』『尻でどうにかなるんだったら、いつでも尻を出しておけ』
実は、そんな風に反発を抱いている人々は少なくない。戦士たちの中からも反発がある。
しかし、そんなやり方では、力で人々を抑えつける悪と同じではないか! ふざけてこんな尻ができるか! いつも出していたらプレミア感が無くなるではないか!

お尻みせマンが戦う相手は悪ばかりではない。安易な暴力による制圧を望む、悪を憎みすぎた善良な心とも戦っているのだ。
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2015年04月16日

博士マン


ぼくのかんがえたヒーロー

 博士マン



「わー、怪獣キングラドゴが暴れているぞー」
「助けてくれー」

「ギャオオオーン!!」
巨大怪獣が暴れまわり、街は大パニック。
街のピンチに、博士マンが駆けつけた。
博士「・・・・・・」

もじゃもじゃの白髪、口ヒゲ、分厚い丸眼鏡、白衣、カバン。博士マンは身長が165cm、体重54kg。無口な研究者気質のヒーローだ!

博士マンはしばらく怪獣を見上げ、カバンを開けてると、色とりどりの液体が入った小瓶から緑色のものを選んだ。それを注射器に吸わせ、怪獣から逃げ出す群衆の一人を捕まえると、慣れた手つきでその腕に液体を注射したのである。

「うわ、うわ、うわあおお!」
注射された人物は歪に膨れ上がって巨大化。博士マンはその巨体に潰されないように距離をとると、レポート用紙へ巨大化した様子を懸命に記録し、写真を撮った。
ほとんど人間の姿を留めない『何か』は、怪獣に向かってヘドロのようなものを吐き出した。それは怪獣の肉を溶かし骨を焼き、ついに怪獣は倒れた。『何か』はなおもしばらく街にヘドロを吐き散らしてから、もとの人間に戻った。
しかしその姿は、『何か』の姿を留めて歪んでいる。

博士はその一部始終を記録し、激しく何度も頷くと、足早に何処へと去って行った。街は、地球は救われたのである。
「平和が戻ったぞ!」
「ありがとう、博士マン!」

怪獣や宇宙人によって、地球が危機に瀕したとき、博士マンは必ず駆けつける!
博士マンが何の研究をしているのかは、誰も知らない。
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2015年03月18日

15/3/17


ぼくのかんがえたヒーローの必殺技

ヒーローの肘から先が異様に細く、拳も小さい。
その拳を相手の口に突き入れ、そのまま上顎を突き破って拳を脳に差し込むと、手当たり次第にその辺を握り潰して機能を停止させる。
相手は腕を引き抜こうとしたり噛みついたりする。
ヒーローがそれに耐えられるかどうかも見所。

ヒーローは毎回「この技を使うしかない!」って言うんだけど、それを見てる博士とかは
他にも何かやりようがあるだろって内心思っている。
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2015年03月09日

今週の桃太郎



むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんがありました。
ある日、おじいさんは山へ柴刈に、おばあさんは川へ洗濯に行きました。
おばあさんが川で洗濯をしていると、川下の住民から「川に洗剤を流さないでください」と苦情を言われました。

おばあさんは聞こえない振りをしました。
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2015年03月02日

15/03/01


よくあるアニメの展開



古代人が造ったり遠い昔に宇宙から来た巨大ロボット。
突如、街が異世界からの敵軍に襲われる。巨大ロボットを発見した主人公はこれなら戦えるかもしれないと思い乗り込む。
しかし、長年の放置で起動レバーがギチギチして動かぬ。このまま力任せにレバーを動かす努力をするか、家からKURE 5-56を持ってくるか。前者ならばすぐに動かせるかもしれないが不確実、後者ならば確実だが往復の時間がかかって、その間に街が壊滅状態になるかもしれない。葛藤する主人公。

敵軍を撃退することはできたが、街は壊滅状態。
主人公はKURE 5-56を片手に敵の殲滅を決意するのだった。
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2015年01月24日

今週の桃太郎


お婆さんは大きな桃を家に持って(?)帰りました。

「よい、こら、しょ。はい、ここに置いときますから、お爺さんと食べて下さいね」
「食べんよ」
「どうして? 食べずにどうするんですか」
「気味が悪ィもん、そんなの。畑に転がしておいて肥やしにするべよ」
「お爺ちゃんも食べないの?」
「あんまり糖分取っちゃなんねって健康診断で言われておるき」
「ええっ、そんなあ。うーん。それじゃあ、食べなくていいですから、お爺ちゃんが帰ってきたら、この桃を割ってください。そうしてもらったら、後は大丈夫だと思うんで」
「はあ、なんでそんなことするんね」
「割ればわかりますよ、ふふふ」

「そういうわけで、爺さん、この桃を割って欲しいんだと」
「へえ。でけえ桃だなあ。どうせ食わんのだから、畑に転がしといて斧で潰すか」
「お爺ちゃん、駄目駄目! 包丁で軽く叩くようにするだけで割れるようになってるから。中を潰しちゃ駄目」
「フーン。そうかい? それじゃ、ほい。あっ」
「ありゃま、こりゃあ、男の子でねえか」
「どうです、凄いでしょう。この子が後に大冒険をするんですよ」
「フーン。そんじゃ、名前は北尾でええかな」
「桃太郎にしてください」

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