2008年01月16日

萩原朔太郎詩集

萩原朔太郎詩集 河上徹太郎編  新潮文庫

もともと、どちらかといえば詩は苦手なので、やっぱりよくわからなかった。
「猫」や「旅上」のようなものはいいけれど、小難しいものになるといけない。そういうのは散文でやってもらったほうがよい。
町田康が萩原朔太郎を好きだという。(たしか、そのはず)





まつくろけの猫が二疋、
なやましいよるの家根のうへで、
ぴんとたてた尻尾のさきから、
糸のやうなみかづきがかすんでゐる。
『おわあ、こんばんは』
『おわあ、こんばんは』
『おぎやあ、おぎやあ、おぎやあ』
『おわああ、ここの家の主人は病気です』


旅上

ふらんすへ行きたしと思えども
ふらんすはあまりに遠し
せめては新しき背広をきて
きままなる旅にいでてみん。
汽車が山道をゆくとき
みづいろの窓によりかかりて
われひとりうれしきことをおもはむ
五月の朝のしののめ
うら若草のもえいづる心まかせに。
posted by ヨシノブ at 22:22| Comment(0) | TrackBack(2) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/78930384

この記事へのトラックバック

このみちをゆこうよ―金子みすゞ童謡集 (金
Excerpt: わたしと小鳥とすずと、から続くこのシリーズも三冊目ですね。私はこの本のタイトルになっている「このみち」がとても好きです。みすずさんの詩は穏やかな愛情にあふれ、言葉も美しく、優しさに満ちています。どの詩...
Weblog: 詩集が最高によかった
Tracked: 2008-02-04 02:07

『猫町』萩原 朔太郎 (著), 金井田 英津子
Excerpt: 猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫。どこを見ても猫ばかり。いつもの角を曲がったら、そこは夢現・無限のめまい町。ノスタルジックでモダーンなイラスト紀行。
Weblog: Anonymous-source
Tracked: 2008-02-19 11:44