2007年12月01日

特選 秋の夜長の怖い話

第一話 「ふたつ置かれたおしぼり」

ひとりでファミレス行ったんだ。入り口のところで何名様ですかってきかれんじゃん。ひとりって言うじゃん。そしたら、店員なんか妙な顔してるの。で、席に通されたんだけど、おしぼりを俺のところと向かいの席に置くんだよ。変だなーって思って、向かいの席のおしぼりをよく見てみたら、おしぼりじゃなくて人骨だったので驚いた。


*秋というにはちっとばかり過ぎてしまったがの、これをやらんと冬の怖い話ができんのでな、無理を言ってこれをやらしてもらったんじゃ。どうじゃ、若い者ならたまにはファミレスに行くのじゃろう。しかしこれ聴いたらもう怖くてファミレス行けんじゃろが。なんと。ほっほっほ。強がりを言うのう。




第二話 「今夜は何を」

友人に霊が見える女の子がいます。よく○○の○○あたりで、酒に酔った金子信夫の霊が見えると言い張ります。


*この、寸でのところで場所が伏せられておるというのが、何ともいえず怖いのう。自分の近所と思ってみい、身近に霊がおるというわけじゃ。今だって、振り返れば霊がいるかも知れんぞ。ほっほっほ。ときに、かわやはもう済ませておるかいの。じじいの怖い話はたんとあるでの、今のうちに済ませておくが吉じゃぞ。




第三話 「廃屋に消える」

町外れに、もう何十年も前から人の住んでいない廃屋が一軒ぽつんと建っている。もともとは幼い姉妹と両親の四人家族が住んでいたらしいが、家財道具を残したまま、ある日突然姿が見えなくなってそれきりなんだそうだ。
あるとき、肝だめしと称してこの廃屋へ入り込んだ連中がいた。連中は興味本位で部屋を物色したが面白い物が見つからず、とうとう畳まで剥がしてみることにした。そして床板も剥がすと、そこには大きく口を開けた井戸があった。みんなで覗きこんでいると、急に背中を押されてみんな井戸に落ちて死んでしまった。


*これはの、じじいの知ってる話の中でもかなり怖いやつじゃ。ちと怖すぎたかのう。
そんなに怖くないか。そうか、面白くないか。そうか、うん。じじいじゃからの、若い人が喜ぶような話題がわからなくての、怖い話なら好きじゃろうと思うてがんばってみたんじゃが、そうか。
すまんのう、じじいは若い人と話がしたかったんじゃ。じじい友達おらんから、毎日寂しくてのう。年寄り連中とは、ほら、じじいは村松さんから嫌われとるから、誰も仲ようしてくれんのじゃ。
ほっほっほ。つまらん話を聞かせてしまって悪かったのう。もう、帰るでな。おお、そうじゃ、じじいの与太話に付き合ってくれた礼に、小遣いをやろう。少ないがな、ほら、ええからええから。なあ、受け取ってくれ。頼む。さあさあ。うん、ありがとう。
さて、じじいは帰って寝るべかな。じじい楽しかったよ。じゃあの…。

posted by ヨシノブ at 23:15| Comment(0) | TrackBack(1) | 怪奇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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++廃屋++ H・A・I・O・K・U 怖い話
Excerpt: 心霊スポットに行った経験はありますか? きっと、誰もが1度は、経験していることではないでしょうか? どちらかというと、興味本位で友達同士連れ立って行くことも多いでしょう。 でも、これからは、行け..
Weblog: KowaiKowai
Tracked: 2008-05-28 23:07
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