2015年02月27日

でかいキンタマ戦士


それはでかいキンタマを持った戦士なのか?
キンタマ戦士がでかいのか?
謎が謎を呼び、人類は恐怖に包まれる!

1999年を生き延び、安堵した人類。
しかし、ノストラダムスの予言が新たに解読されたことで人類は戦慄する!
『皇紀弐千六百八拾年を越える頃、でかいキンタマ戦士が世界の中心に全員集合』

謎のキンタマ戦士!
しかも、複数存在する!
もしかしたら、君の隣にも・・・・・・!?

恐怖に陥った人類は、早くも5人が腰を抜かし、3人が寝込んだ。
混迷する世界の行く先を、誰も読み解くことが出来ない。


すべてのキンタマ戦士が集う時。
それは、世界が終焉を迎える時かもしれない。
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2015年02月25日

15/02/23


トミカの新作ミニカーから、4月に90式戦車が出る。
http://takaratomymall.jp/shop/g/g4904810824282/
1000円弱と値段も手頃なので、母への贈り物に買おうと思っていたらアマゾンでは早くも予約が品切れ、早々に2500円弱で予約を受け付けている業者が出ている。(現時点で4店)
調べてみると、トミカの新作は、よく買占め転売が横行するようだ。
(あるサイトではこの新作について「当商品はメーカー生産数が少なく希望数量を提供できない可能性が高い」と表記されていた)
普段買わないものなので近隣の店で買えるかわからず、送料を抑えたいのでアマゾンが良かったのだが、こうも高くては買いたくない。
1つ買って、出来がよければ自分用にも買うつもりだった。


実は90式より、10式戦車が欲しい。性能の高さもいいが、あの平べったく角ばった「科学」を感じさせるメカらしい外観がいい。そのうちトミカから出るだろう。出るよね。出してね。
陸上自衛隊広報センターで双方とも見ている。
自走式対空砲もトミカで出して欲しい。化学防護車も艦艇も。


トミカを高く買わなければならぬとしたら、別にトミカの新作でなくても良いわけだが、手頃な価格でそれなりのものとなると、見当たらない。戦車の主力はプラモデルとラジコンなのだ。プラモデルは買えるが作る腕がない。ラジコンは高くて買えない。
困っていたが、送料無料で定価よりちょっと安くヨドバシが売っていたのを見つけたので一件落着。

yodobashi.com



ミニカー90式戦車の値段について。
トミカの公式通販だと本体定価1000円弱に送料540円。
アマゾンの高額業者だと本体2500円弱に送料500円程度。
商品が払底するのを見越して今から高値をつけているのだろうか。





唐突だが、職業に貴賎はあると思っている。
大抵の人間には多かれ少なかれ賎しい部分がある。その賎しい部分を誰も職業にしない・それが職業として成立しないなんてことがあるだろうか。
それでいて、賎しい職業には人間という存在が賎しいからこそ必要なものと、幾ら何でも無くていいものがあると思っている。

では、貴い職業が成立しているのかと言うと、するわけがないという声が聞こえてくるような気がするが、私はまだ貴い職業の成立不成立を確認していないし、貴い職業の存在する余地を認めえぬほどの見解もないので、今のところ「ある」にマルをつけている。無くたってどうということはない。
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2015年02月23日

15/2/22


「あっ、今日はボク、頭にマヨネーズを載せておかないといけない! 理由はわからないけど、そんな予感がするんだ」

起床するなり予感に突き動かされた少年は、ダリのフランスパンのように、頭にマヨネーズ入りのチューブをくくり付ける。
そのまま朝食を済ませ、学校へ行く。誰もマヨネーズのことを気にしない。
少年はこのマヨネーズが何らかの危機を救う気がしてならない。それは一体どんな危機だろう?
少年は考える。頭に隕石が落ちてくるけど、マヨネーズがクッションになって助かる。しかもそのとき、目の前に逃走中の銀行強盗がいて、飛び出たマヨネーズが強盗の顔にかかって怯んだところを、或いはマヨネーズで滑って転んだところを、ボクがやっつけるんだ。
そんなことばかり考えていたので、授業も上の空。帰り道も何か起こるのではないかとそわそわしていたが、何も起きなかった。

夜、少年は寝床に入って「ああ、今朝の予感は勘違いだったのだな」と思ったが、名残惜しくてマヨネーズは枕元に置いたままにしておいた。勿論、何事も起こらなかった。

誰も気付いていないが、実はマヨネーズを持ち出したおかげで大変な危機を回避できていたのである、なんてことも一切なかった。
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2015年02月21日

15/2/20

この前初めて電機人間見ました! 基盤丸出しで、結構スムーズに動いてました。じっと見るわけにはいかないし、都会だから誰も注目してないのね、何事もないみたいに。じろじろ見てたら田舎者丸出しで恥ずかしいからチラチラ見ました。動作音もほとんどなし。ジェル状のやつは特に走る時ペタペタペタペタ音がするけど。電機人間が急ぐときはスーッ、ウィーンってどんどん体を前に出し出す流れるような変形だから、ちょっと見とれてしまった。

御報告有難う御座います。早急にこちらでも確認致します。

すぐ解剖できるセット製造販売会社、生きているのが嫌になった人募集。

寿司屋で「ダイナマイト1本」って注文したら乾電池出された。それも20センチくらいあるデカいやつ。これ何に使うんだよって大笑い。

タイヤに掴まって太平洋横断したことあって。結局できなかったんだけど。トラクター用の大きく起伏のあるやつ。あれに浮き輪みたいに掴まってたんだけど、思うように進まないのね、波とか風とかあって。そんで3日くらいで帰ってきちゃった。大変だったよ。もう2度と出来ないと思う。今ではどうしてあのタイヤが浮いていたのかもわかんない。

入った店がすごく天井低くて、椅子に座っている時で頭が天井すれすれ。カウンター席5つくらいしかないの。
乾電池出てきた店は普通の天井だったよ。


俺の地元にドクロ山ってのがあって、細身の山の天辺がドクロの形してんの。デカくて。山全体が青黒くて木が生えてない。


仲間の証として、蜘蛛の足を千切って1本1本それぞれが持とう、ということになって、そしたら胴体が余っちゃって、これどうしよう、と。胴体は特別じゃん。まだ生きてるし。結局、そいつの家の猫にやった。名誉隊長ってことにして。それからその猫の名前は隊長。「隊長、御機嫌は如何ですか!」とかやってた。
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2015年02月18日

15/02/17

ブログやSNSやツイッターなど、個人発信の場が増えてきた。(私は後者二つと縁がない)
機械あれば必ず機事あり、ってなわけで、今までにない事態が出来しており、機事あれば必ず機心あり、ってなわけでその事態に心は乱されてしまう。

今回遡上に乗せたいのは、突然に更新の途絶えたブログである。ブログに飽きた雰囲気もない。
あれは一体どういうことだろう。ブログの書き手が忙しくなった、急な事情で入院した、死んでしまった、というあたりが合理的な解釈ではあるが、それを有名人なら兎も角、何処の誰とも知らぬ相手の状況として裏付けを取る手段は何もないのだ。
今日は更新してるかなー、とか、パスワード紛失して投稿できなくなってコメント欄に何か書いたりしてないかしらん、とか思いながら覗きにいって、何もない。


それで、今後こんなサービスが誕生すると思う。もうあるかもしれない。

ブログなりツイッターなりの主がサービスに登録することで利用できる。ページが一定の長期間更新しなくなると、トップにボタンが現われる。(今でもブログでは一定期間更新しないでいると、トップに広告が表示される仕組みがある。)
主の状況を知りたい訪問者がボタンを押すと、サービスへ通報され、サービスがメールや電話で主の近況を確認する。本人に確認できないときは、予め登録しておいた主の勤め先や周囲の人々(同意あり。主が希望すれば、周囲の人々へ主のページやアカウントは伏せられる)に連絡を取り、主の状況を確認する。
サービスは主の承諾がある範囲で、主の状況を訪問者に向けて報告する。
方法は、主からページのブログのアカウント・パスワードを預かって、サービスがそのページに状況を書き込む。或いは、サービスのページに主ブログのアドレスを入力することで、そのページ内において状況が表示される等。




私のブログが予告なく2ヶ月更新しなかったら、病院か死んでるかのどっちかです。
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2015年02月17日

15/02/16


人類皆兄弟というが、聖書によれば人類最初の殺人は兄カインによる弟アベル殺し。


こういう古くて地味で安い店が意外と旨いんだよ!
という私の予感は、今まで当たったことがない。
予感で気になっていたラーメン屋の評判を偶然にもネットで見かける。
店員は態度悪く、味は中の下、という意味合いのことが幾つも書かれていた。


 ウボォォォーイィィ
 ここは狂った世界、すべてはデストロォイ
 俺はお前ェェをウギャアアオ

有線におまかせしているとはいえ、何を言っているか良くわからないシャウトのロックを流す、毒気のない近所のスーパーマーケット。曲がった腰でカートを押しながら、デスだかメタルだかのロックをBGMに鮮魚や惣菜を吟味する婆さん。
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2015年02月14日

男たちの挽歌

 男たちの挽歌

安っぽい映像、変にホームドラマっぽい画面。
中高生みたいな仲の良さをみせる男たち。
なんか変、だけど、格好良いところは格好良い。
ドンパチだけの映画ではない。
私は出所後のホーが再会したマークに声をかけるところが好き。


 男たちの挽歌U

妙な展開が続くが、我慢して観て欲しい。
あの終盤の格好良さの前では、それまでの話運びなど全く何にも問題ない!
前作からの続きなので、是非セットで観ていただきたい。

総評:格好良い男とはこういうことだ! というファンタジー映画。



Vもあるが、別物なので観なくていい。
3作の中で一番映画らしい作りになっているが、つまらない。

カウボーイビバップが好きな人にも是非観てほしいし、挽歌が好きな人にはビバップを観てほしい。ビバップの大まかなストーリーは挽歌だし、ところどころ挽歌へのオマージュもある。
宇宙で挽歌と探偵物語(TVシリーズ)にブルース・リーをポツポツ挟み込み、ジャズを基調に菅野よう子をザクザク差し込んでいる
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2015年02月11日

偽者がいる


「I am Kenji」と称しつつ、「自己責任論」を批判したり、殺害されたのは「安倍首相の責任」だと言う人がいるけれども、Kenji本人は『何が起こっても、責任は私自身にあります』と言っている。

私は歎異抄を思い出す。
歎異抄は、親鸞が言ってもいないことをこのように仰せであると称して、相手を黙らせ議論もさせない手口を嘆く。
『ひとにもいひきかするとき、ひとの口をふさぎ、相論をたたんがために、まつたく仰せにてなきことをも仰せとのみ申すこと、あさましく歎き存じ候ふなり』

歎異抄の成立は鎌倉時代後期、中世である。
今や、 親鸞斯く語りきと虚言するどころではない。
I am Shinran と名乗って親鸞の教えを虚言するかの如き手口を私は嘆く。







(晶子を全き反戦歌人であるかのように扱う風潮にも・・・・・・)
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2015年02月06日

晶子を読み直せ



荒い血汐の洗礼で、
世界は更に新しい
知らぬ命を生むであろ



ああ戦争も芽である、
突発の芽である、
古い人間を破る
新しい人間の芽である



これは前回の記事で掲げた晶子詩にあるの言葉だが、「戦争は何も生まない」の類を言っている「君死に」ファンがいそうだな、と思って検索かけたら、やっぱりいる。君死に読みの晶子知らずがいる。
私はテレビで澤地久枝が「戦争は何も生まない」と言っているのを観たことがある。ちょっと意地悪な気持ちで調べてみたら、よりによってしんぶん赤旗に記事があった。
晶子は「赤い恐怖の時が来た」とも言っている。さしずめ赤旗は恐怖新聞か。



 平和の種まこう

澤地久枝さんが講演

 「I LOVE 9条 このみちをゆこうよ―澤地久枝講演会」が二十九日、大阪府堺市の堺市民会館で開かれました。同実行委員会が主催し、会場いっぱいの千二百人以上が参加しました。

 澤地さんは「今、世直しの時」と題して講演。

 作家としてアメリカなどで戦死者の遺族を取材した経験を語りながら、「戦争で得るものは何もありません。いま、日本人がアメリカ兵のかわりに戦死する一歩手前まできています。もう一歩もゆずれません。自分の利益のためではなく、世界の未来のために、ご一緒に平和の種をまく人になりましょう」と力強く呼びかけました。

 第一部では、混声合唱で「このみちをゆこうよ」(詩・金子みすゞ、曲・石若雅弥)、「君死にたまふことなかれ」(詩・与謝野晶子、曲・石若雅弥)などが披露されました。

 参加した堺市の会社員の女性(27)は、「六十四年間戦死者を一人も出していないことがあたりまえだと思っていたので、世界ではきわだっていることだと聞いて驚きました。楽しくみんなに『九条を守ろう』と呼びかけていきたいです」と話しました。



しんぶん赤旗2008年3月30日(日)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-03-30/2008033004_01_0.html


大錯誤の時が来た
傷つけ合ふが樹の意志か、
いいえ、あくまで生きる為。
先づ此事を知り給へ
人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患う
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2015年02月04日

晶子で反戦!


晶子の「君死にたまふことなかれ」である。
これを反戦歌として扱うべきではないという話を前に書いた。
http://qazwsx.seesaa.net/article/404511960.html
まだ言い足りないのでもう少し書く。

こんな一節がある。

親は刃をにぎらせて、人を殺せとおしへしや、
人を殺して死ねよとて、二十四まで育てしや



「晶子で反戦!」な人々はこれで我が意を得たりの心持なのだろうか、こんなもので戦争反対の理由になるのならば、武士や軍人の教えで育った人は戦争賛成でなければならぬ。
晶子の実家は和菓子屋であった。弟は和菓子の製造や経営について教えられたことだろう。
君死に理論に従えば、和菓子屋になる以外許されぬ。
弟が大工になりたいと言い出したら、「親が玄翁にぎらせて、釘を打てとおしえしや」
噺家になりたいと言い出したら、「親が扇子をにぎらせて、サイサイ節をおしえしや」
小説家になりたいと言い出したら、「くたばってしまえ」
職業選択の自由に反する。
晶子反戦家は戦争反対を言いながら、子は親の跡を継げ!などと世襲政治家の是非に一石を投じているのである。




「君死に」を愛唱するような反戦家の口からは、なかなか聴けないような晶子の歌を幾つか並べる。
青空文庫より。

 覇王樹と戦争


シヤボテンの樹を眺むれば、
芽が出ようとも思はれぬ
意外な辺が裂け出して、
そして不思議な葉の上へ
新しい葉が伸びてゆく。

ああ戦争も芽である、
突発の芽である、
古い人間を破る
新しい人間の芽である。

シヤボテンの樹を眺むれば、
生血に餓ゑた怖ろしい
刺の陣をば張つて居る。
傷つけ合ふが樹の意志か、
いいえ、あくまで生きる為。

ああ今、欧洲の戦争で、
白人の悲壮な血から
自由と美の新芽が
ずつとまた伸びようとして居る。

それから、
ここに日本人と戦つて居る、
日本人の生む芽は何だ。
ここに日本人も戦つて居る。





〔無題〕

粛として静まり、
皎として清らかなる
昭和二年の正月、
門に松飾無く、
国旗には黒き布を附く。
人は先帝の喪に服して
涙未いまだ乾かざれども、
厚氷その片端の解くる如く
心は既に新しき御代の春に和らぐ
初日うららかなる下もとに、
草莽の貧女われすらも
襟正し、胸躍らせて読むは、
今上陛下朝見第一日の御勅語。
   ×
世は変る、変る、
新しく健やかに変る、
大きく光りて変る。
世は変る、変る、
偏すること無く変る、
愛と正義の中に変る。
   ×
跪づき、諸手さし延べ、我れも言祝ぐ、
新しき御代の光は国の内外うちとに。
   ×
祖宗宏遠の遺徳、
世界博大の新智を
御身一つに集めさせ給ひ、
仁慈にして英明、
威容巍巍と若やかに、
天つ日を受けて光らせ給ふ陛下、
ああ地は広けれども、何処いづこぞや、
今、かゝる聖天子のましますは。
我等幸ひに東に生れ、
物更に改まる昭和の御代に遇ふ。
世界は如何に動くべき、
国民くにたみは何を望める、
畏きかな、忝なきかな、
斯かる事、陛下ぞ先づ知ろしめす。
   ×
我等は陛下の赤子、
唯だ陛下の尊を知り、
唯だ陛下の徳を学び、
唯だ陛下の御心に集まる。
陛下は地上の太陽、
唯だ光もて被給ふ、
唯だ育み給ふ、
唯だ我等と共に笑み給ふ。
   ×
我等は日本人、
国は小なれども
自ら之れを小とせず、
早く世界を容いるるに慣れたれば。
我等は日本人、
生生として常に春なり、
まして今、
華やかに若き陛下まします。
   ×
争ひは無し、今日の心に、
事に勤労いそしむ者は
皆自らの力を楽み、
勝たんとしつる者は
内なる野人の心を恥ぢ、
物に乏しき者は
自らの怠りを責め、
足る者は他に分ち、
強きは救はんことを思ふ。
あはれ清し、正月元日、
争ひは無し、今日の心に。
   ×
眠りつるは覚めよ、
怠たゆみつるは引き緊まれ、
乱れつるは正せ、
逸それつるは本に復かへれ。
他ひとの国には他ひとの振、
己が国には己が振。
改まるべき日は来きたる、
夜よは明けんとす、東ひんがしに。
   ×
我等が行くべき方かたは
陛下今指さし給ふ。
止やめよ、財の争ひ、
更に高き彼方の路へ
一体となりて行かん。





 紅顔の死

江湾鎮の西の方かた
かの塹壕に何を見る。
行けど行けども敵の死屍、
折れ重なれる敵の死屍。

中に一きは哀しきは
学生隊の二百人。
十七八の若さなり、
二十歳はたちを出たる顔も無し。

彼等、やさしき母あらん、
その母如何に是れを見ん。
支那の習ひに、美くしき
許嫁いひなづけさへあるならん。

彼等すこしく書を読めり、
世界の事も知りたらん。
国の和平を希ひたる
孫中山の名も知らん。

誰れぞ、彼等を欺きて、
そのうら若き純情に、
善き隣なる日本をば
侮るべしと教へしは。

誰れぞ、彼等を唆そそのかし、
筆を剣に代へしめて、
若き命を、此春の
梅に先だち散らせるは。

十九路軍の総司令
蔡廷※(「金+皆」)の愚かさよ、
今日の中うちにも亡ぶべき
己れの軍を知らざりき。

江湾鎮の西の方
かの塹壕に何を見る。
泥と血を浴び斃れたる
紅顔の子の二百人。





 日本国民 朝の歌

ああ大御代の凜凜しさよ、
人の心は目醒めたり。
責任感に燃ゆる世ぞ、
「誠」一つに励む世ぞ。

空疎の議論こゑを絶ち、
妥協、惰弱の夢破る。
正しき方かたに行くを知り、
百の苦難に突撃す。

身は一兵士、しかれども、
破壊筒をば抱く時は、
鉄条網に躍り入り、
実にその身を粉こと成せり。

身は一少佐、しかれども、
敵のなさけに安んぜず、
花より清く身を散らし、
武士の名誉を生かせたり。

其等の人に限らんや、
同じ心の烈士たち、
わが皇軍の行く所、
北と南に奮ひ起つ。

わづかに是れは一いつの例。
われら銃後の民もまた、
おのおの励む業の為め、
自己の勇気を幾倍す。

武人にあらぬ国民も、
尖る心に血を流し、
命を断えず小刻みに
国に尽すは変り無し。

たとへば我れの此歌も、
破壊筒をば抱きながら
鉄条網にわしり寄り
投ぐる心に通へかし。

無力の女われさへも
かくの如くに思ふなり。
況いはんやすべて秀でたる
父祖の美風を継げる民。

ああ大御代の凜凜しさよ、
人の心は目醒めたり。
責任感に燃ゆる世ぞ、
「誠」一つに励む世ぞ。





 吉本米子夫人に

日木は伸びたり、
滿洲の荒野も今は
大君の御旗のもと。

よきかな、我友吉本夫人、
かかる世に雄雄しくも
海こえて行き給ふ。

願はくは君に由りて、
その親しさを加へよ、
日満の民。

夫人こそ東の
我等女子に代る
平和の使節。

君の過ぎ給ふところ、
如何に愛と微笑の
美くしき花咲かん。

淑しとやかにつつましき夫人は
語らざれども、その徳
おのづから人に及ばん。

ああ旅順にして、日露の役に
死して還らぬ夫君ふくんの霊、
茲に君を招き給ふか。

行き給へ、吉本夫人、
生きて平和に尽すも
偏ひとへに大御代の為めなり。

まして君は歌びと、
新しき滿洲の感激に
みこころ如何に躍らん。

我れは祝ふ、吉本夫人、
非常時は君を起たしむ、
非常時は君を送る。





 〔無題〕

師走の初め、都にも
今年は寒く雪ふりぬ。
出羽奥州の凶作地
如何に真冬のつらからん。

陛下の御代の臣たちよ、
人飢ゑしむること勿れ。
国には米の余れるに
恵みて分つすべ無きか。

市人たちよ、重ねたる
衣の一つを脱ぎたまへ。
飢ゑ凍えたる父母に
その少女らを売らしむな。

彼等の子なる兵士らは
出でて御国を護れども、
ああ、その心、ふるさとの
家を思はば悲まん。

ともに陛下の御民なり。
是れよそごとか、ただごとか。
いざ、もろともに分けて負へ、
彼等の難は己が難。





 戦争

大錯誤の時が来た、
赤い恐怖の時が来た、
野蛮が濶い羽を伸し、
文明人が一斉に
食人族の仮面を被る。

ひとり世界を敵とする、
日耳曼人じんの大胆さ、
健気さ、しかし此様な
悪の力の偏重が
調節されずに已まれよか。

いまは戦ふ時である、
戦嫌ひのわたしさへ
今日此頃は気が昂る。
世界の霊と身と骨が
一度に呻く時が来た。

大陣痛の時が来た、
生みの悩みの時が来た。
荒い血汐の洗礼で、
世界は更に新しい
知らぬ命を生むであろ。

其それがすべての人類に
真の平和を持ち来きたす
精神でなくて何なんであろ。
どんな犠牲を払うても
いまは戦ふ時である。




以上は『晶子詩篇全集拾遺』http://www.aozora.gr.jp/cards/000885/card2558.htmlからで、最後の「戦争」だけは『晶子詩篇全集』http://www.aozora.gr.jp/cards/000885/card2557.htmlからである。序文にこう在る。


わたくしは今年の秋の初に、少しの暇を得ましたので、明治卅三年から最近までに作りました自分の詩の草稿を整理し、其中から四百廿壱篇を撰んで此の一冊にまとめました。かうしてまとめて置けば、他日わたくしの子どもたちが何かの底から見附け出し、母の生活の記録の断片として読んでくれるかも知れないくらゐに考へてゐましたのですが、幸なことに、実業之日本社の御厚意に由り、このやうに印刷して下さることになりました。
(中略)
この一冊は、決して奥様のお優しいお心に酬い得るもので無く、奥様から頂くいろいろの秀れた美くしい薔薇の花に比べ得るものでも無いのですが、唯だわたくしの一生に、折にふれて心から歌ひたくて、真面目にわたくしの感動を打出したものであること、全く純個人的な、普遍性の乏しい、勝手気儘な詩ですけれども、わたくしと云ふ素人の手作りである点だけが奥様の薔薇と似てゐることに由つて、この光も香もない一冊をお受け下さいまし。
(後略)



この自薦詩集には、「戦争」と共に「君死にたまふことなかれ」を載せている。
晶子が、やたらと「君死に」を掲げる反戦思想家の手に余る存在であることは、明白ではないか。


 我は矛盾の女なり

我れは矛盾の女なり、
また恐らくは、魂に
病を持てる女なり。
我れを知らんとする人は
先づ此事を知り給へ。

祖国を二なく愛でながら、
世界の人と生きんとし、
濫婚国に住みながら、
一つの恋を尊びぬ。
我れは矛盾の女なり。

また恐らくは、魂に
病を持てる女なり。
貧しき事を詫びながら、
貴人に似たる歌を詠み、
人の笑む日に泣くなれば。

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