2013年03月29日

13/03/27


実家の向かいに家があって(実際は空き地)20代後半の、髪を染め肌を焼き頭がパーな感じのするすらっとした女が住んでいる。ロンドンだのパリだのと漏れてくる会話から、外交官の妻ではないかと思う。

その女と話をしているのは、身長が160くらいで三頭身のおばさん。漫画のように三頭身。顔の幅と肩幅が同じ。体の幅が常人の2倍くらい。
青いショートカット。メガネ。

女が左の方へ去って行き、おばさんは急ぎ足で自分の家へ。私の家の右奥にあり、見えない。
再び出てきたおばさんは、白いワイシャツ姿で手押し車を押す黒い短髪のおじさん。青い髪は鬘だった。
多分本人には言わないが、この人のことを「どったん」と呼んでいる。本名が土井とか土橋なんだろう。元プロ野球選手らしいが、無名選手で何処の誰だかわからない。選手名鑑のようなものを見てもわからなかった。伊集院に訊けばわかるかもしれないが、もう長く彼のラジオを聴いていないのだ。三塁手のような気がする。
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2013年03月27日

13/03/26


家というのはたくさんあるのに誰が住んでいるのか顔がわからないから、家の人の写真を入口に貼って歩いていました。
ところが、天より降った矢によって、目を射られて写真を見ること能わず、足を射られて歩くこと能わず、以来潜水艦に籠って海底に沈んでいるのです。
海と潜水艦と私の音。それが今聴いている音なのか記憶にある音なのか、わからなくなりました。
本当に、海底の、潜水艦に、私が、いるのでしょうか。その写真を見たいのです。
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2013年03月25日

かなしい おみせ



おいしくない

おきゃくさんが だれも わらわない
おきゃくさんが だれも たのしそうじゃない

わかい てんいんどうしが たのしそうに わらっている
おきゃくさんのほうを みていない

せきに ついて いっぷんごには こうかいしていた
にどと いかない
だれか にどめに いくのだろうか

ああ あたらしい おきゃくさんが はいってきてしまった

ぼくは それを とめることが できなかった

こうかいしている


きょうの じつわ
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2013年03月24日

今週の桃太郎


むかしむかし、あるところに、おじいさんと、おばあさんがいて、大きな桃を割ると、なかから男の子が出てきました。
桃から生まれたので、男の子は桃太郎と名付けられました。
次の日、桃太郎の戦力が整う前に、鬼たちはやって来ました。
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2013年03月23日

今週の収支報告


MVPはポータブルラジオレコーダーです。

前にもラジオ買ってなかった?
今ではネットでも放送しているけど、ラジオってラジオで聴かないとあのラジオらしさが出ないなあと思う今日この頃です。



先日見つけた商品。
モデルの表情を良く引き出しているので。
ネイビー、ピンク、ホワイトあたりがいいかな。
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モデルの表情が乏しい悪例。
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わざわざヨシノブのブログから何か買わなくてもいいんだぞ。結石予防の薬も使うの止めて、食生活に気を付けて予防する方針にしたし。あれ飲んでると一時間ごとに小便出るんだよ。
もう何にも買わなくていい。どうせ俺のDVD買わないんだろ! ばか!ばかばかばかばか!

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2013年03月20日

13/03/18



涎といえば、中学の時に居眠りするとやたらに涎を零してしまう時期があった。
家の中でなら問題なかったが、或る日のバス遠足の車中で眠りこけてしまったのである。気付くと、ジャージに涎が垂れていた。隣に座っていたS君は何事もないような顔で前を見ている。恥ずかしいし申し訳なかったが、何と声をかけていいのかわからなかった。

私とS君は同じ班で、仲が悪いわけではないが、親しくもなかった。私は社交的ではないし、S君はそれに輪をかけた上で無口な人である。
この二人がバスの相席に押し込められ、私は失礼にも暢気に居眠り。S君の退屈を想像すると、恐ろしくてたまらなかった。かといって起きていても、会話が弾むとは思えない。その退屈もまた恐ろしい。私は狸寝入りに逃げ込んだ。



二十歳を過ぎて、S君は家族を巻き込んで心中した。パチスロの借金でどうにもならなくなってのことだった、と彼と同じ地区に住む者から聞いた。
その時はそれで納得してしまったが、よくよく考えれば、借金が直接的原因ではあるのだろうが、それだけで破滅に至ったのではあるまい。将来への展望、打ち込めるもの、友人、そういうものがあったなら、道を踏み外さなかったのかもしれない。

よく知りもしない彼の不幸を推量するのは失礼だが、丸っきり他人事でもないような気がしている。
私も金の当てがなくて、死ぬしかないんじゃないかと震えたことが何度かある。今は暢気に息をしていられるが、先の見通しは全くない。この不安も恐怖もS君の前では冗談に等しいが、ちゃんと生きられない部分で何か通じているものがあると思っている。

彼と親しく打ち解けたことはない。話した時間より退屈に無言でいた時間が圧倒的に長い。
今になってこんなことを言うのは軽薄だが、教室の隅で居心地の悪い退屈い耐えたていた私たちの間には、言葉にはしないものの仲間意識があった。

私は一度だけ、退屈極まりない或る日、珍しくお道化た彼から馬鹿馬鹿しい玩具を貰ったことだってあるのだ。
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2013年03月18日

ゼルアーマン




ああもう生きてるのがつらい死にたい楽しくない俺なんか生きていなくてもいいんだ俺は独りぼっち寂しいよ寂しいよ何もない人生何もない生きる価値生きる意味つらい苦しい嫌だ嫌だ嫌だ怖いよ生きるのは怖いよ人間が俺には何もなかった何も生きていたいことが何もなかった死ぬのも怖いが死ぬまで生きるのはもっと怖い!


男はマンションの屋上から飛び降り自殺を図った。その落下中、頭の中に語りかけてくる声が。

「よく聞いてほしい。私は異星人ゼルアーマンだ。今、地球に一匹の破壊獣が辿り着こうとしている。奴は地球に大破壊をもたらし、沢山のものを奪うだろう。奴は最初の一匹に過ぎない。今後も数々の破壊獣が地球へ向かうと思われる。
人類の力では太刀打ちできない。
しかし、私ならば奴を倒すことが出来る。ただ、そのためには地球で活動する依り代となる生命体が必要なのだ。それに適しているのは人類のみ。どうか私にあなたが投げ棄てようとしている生命と身体を使わせてほしい。うすうす感づいているとは思うが、大雑把に言えばウルトラマンとハヤタ隊員みたいな関係です。厳密に言えば結構違います。他の細かい設定は自分で想像してくれ」

男はこの現実離れした話に――死の間際の幻聴ではないかと疑った上で――、勝手にしろ、と思った。俺はもう死ぬんだ。ああ、地面がすぐそこに。


破壊獣の出現に人類は恐怖した。その異形、巨体、未知。明らかにそれは災いだと誰もが思った。
更にそこへ、一人の巨人が現われた。その異形、巨体、未知。しかし、人類は彼こそ救いの戦士だと直感したのである。
巨人の名はゼルアーマン。破壊獣を砕き、地球を救い、何処へか去って行った。




ゼルアーマンは次なる破壊獣の襲来に備え、正体を隠し、ただの地球人として男の生活を引き継いだ。
男の生活に流れ込む様々な人間の醜さ、孤独、無力、虚無、絶望。生きることは、つらく寂しいことであった。幸せはすべて他人事であった。生きるに値することは何もなかった。
次なる破壊獣の襲来を待たずして、ゼルアーマンは飛び降り自殺を図った。



(最初の破壊獣を倒すところまでが第一話。第二話から人間としての生活が始まり、社会の醜さに押し潰され、世間の冷たさに曝され、自分の孤独や無力を痛感する毎日がずーっと続いて、最終話でこうなる。破壊獣は第一話にしか登場しないため、ゼルアーマンが巨人に変身するのも第一話のみ)


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2013年03月16日

13/03/14


頭がガンガンする。頭がガンガンする。
知っていますか? 私ですよ。今朝は風邪が抜けたなんて言っておりましたが、部屋を出た時には寒いくらいで、それからだんだんと気温が下がっているはずがだんだん暑くなってきました。私だけ。
平坦な道を歩いているだけなのに、昇ってゆく感覚や沈んでゆく感覚がするし、私はぐるぐる歩いていたし、まっすぐ歩けていないこともわかった。俺が馬鹿みたいに何度も通るので店の人も気になったんじゃないかと思う。店の人はいちいち憶えていないよと自分では思ってみたが実際には憶えられていたから台無し。
字を書こうとして出した手が老人のようになっていた。(哀れなヨシノブを助けたいという国民的機運が高まり、「平塚義信君を支援する国民の会」発足)

俺は体調が悪いのではないかと頭が痛かったし思った。それなのになぜ俺はさっさと帰らないで国産牛ステーキを食べました。こんな脂塗れのもの食べてたら早死にする。最後はちょっと気持ち悪くなってしまったし。帰りにラーメン屋に寄りたかったけど、かなり迷って今は美味しく食べられないからと諦めた。カレー屋とも迷った挙句。帰って豚肉入りカレーうどん食べた。あ、そういえば帰る前に弁当買ってた。(支援する国民の会、発足同日に解散)


要らない人間なんだと頭の中で渦巻いて気持ち悪いし吐きそうだし嫌な思い出を書く元気もない。
あんなもの食べなくたって生きていても意味がない以上そのうち死ぬんだが、疲れの塊が如くなって転がって寝た。生きていく自信なんかないよ。








『店の名はライフ』を思い出しても「店の名はライフ 自転車屋のとなり」から「君にも僕にも すべての人にも」と『命の別名』に繋がってしまい『ライフ』は切れ切れに思い出すしかなくなってしまう。『ライフ』は同じ詞を繰り返すから、その度に雄々しく中島が君にも僕にも言うし、「店の名はライフ」の時点で「君にも」が入ってくるショートカットが出来ちゃって余計にたどりつけない。(「店の別名をくり返す行きどまり全国委員会」総決起集会開催)
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2013年03月14日

夜中の3時です



あ、思いだした。
「真っ直ぐな人生を歩ませてやる!」って、竹を細く削って、ムカデに刺して真っ直ぐにしてた。まあ、一匹が真っ直ぐな人生を歩む陰にはうまく刺せずに曲がっちゃったのが何匹も。上手に刺しても長生きしないんだけど「人生は長さより質が大事なんだ」って。俺がやったわけじゃないよ。俺は俵藤太もここまではやらねえって傍で見てる係。そのムカデの尻のほうの持ってフェイシングやってた奴らもいた。頭の方は串の先が飛び出てるから、それが相手の目の下にズブッて刺さっちゃって、どさくさに紛れてムカデも噛みついて、俺はムカデの毒頑張れって応援してた係。
実を言うと俺は今人間を片っ端から串刺しにしてやりたい。もう目につく奴ら全部。串刺しにしてワイヤーで首を絞めて壁に叩きつけたい。あいつら全部。ムカデと違って人生をここで終了させるために。
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2013年03月13日

たのしいクリスマスはもうこない



夜中にやって来て、斧で子供の首を切断する。頭を袋に詰めると次の家へ向かう。サンタさんはもうサンタさんじゃない。春になるとやってくる。(冬の間は関節が痛かったりすぐ体調を壊したりするから)
 ジングルベル、ジングルベル、鈴が鳴る―――。
サンタさんだった者が歌いながらやってきた後には、弔鐘が鳴る。

サンタさんだった者は、集めた頭を家々に配ってまわる。子供の頭を取られた家々に。
親たちが、子供を返して、って言うから。
サンタさんはもうサンタさんじゃない。どの家にあった頭なのかちゃんと憶えていないから、違う家に配っちゃう。
 あわてんぼうのサンタクロース クリスマス過ぎにやってきた
そんな悪趣味な冗談を言う者がいるけれど、寒い間以外はよく来る。

サンタさんはもうサンタさんじゃない。自慢の白髭も赤黒く染まった。自分が誰だったのかも憶えていない。
ぼくたちはサンタさんだったのを憶えているから、かなしい。
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2013年03月12日

話半分に聞いたこと書いてないで、確認取材して伝えてくれよ

話題になっている3月9日の天声人語。


 職場の屋上から眺めると、ビルの街に隅田川がゆったり光っている。春のうららの……と
歌われる季節も近い。思えばそんな春先、3月10日の未明に隅田の川面は死者で埋まったのだった。
約10万人が非業の死を遂げたとされる東京大空襲から、あすで68年になる▼きのうの朝日小学生新聞で、
当時14歳だった画家、吉野山隆英さん(82)の話を読んだ。隅田川につながる北十間川
(きたじっけんがわ)にも遺体が折り重なって浮いていた。いまは東京スカイツリーの足元を走る川である▼
思い出すのがつらくて、吉野山さんは空襲の絵を描けないできた。70歳を過ぎて初めて描いた。
天をつくツリーが完成に近づいた一昨年には、北十間川の記憶を絵にした。あのできごとを
忘れないでほしい――風化にあらがう筆は重々しい▼悲惨な戦争の歴史でも、無差別爆撃は
最悪のものだ。米軍は戦争末期、日本の主要都市を軒並み炎に包んだ。犠牲は数十万人に
のぼるが、広島や長崎に比べて語られる機会は少ない▼東京大空襲では爆撃機B29が279機飛来し、
3時間足らずで下町を焦土にした。戦中派には恨み重なるB29を、昨今の若者は濃い鉛筆のことか?
と問うそうだ。話半分に聞くにせよ、いまや戦後生まれがほぼ8割を占めるのは事実である▼
移ろいやすい人の世だが、忘れてならぬものがある。11日には大震災から2年がめぐる。
その前日の3・10も伝え続けたい。天災と戦争は違うけれど、奪われた命の無念は変わらない。胸に刻む両日としたい。




感心した。
『最近の若い奴は戦争のことを知らない』論は、遅くとも昭和五十年一月六日には毎日新聞夕刊に出ていることを山本夏彦の本で知っている。
http://qazwsx.seesaa.net/article/285164459.html

私も年を隔てて何度かこの論を聴いたことがあるものの、ほぼ「若者は戦争したことを知らない」の一点張りであった。それが「B29を鉛筆だと思っている」と変化球で「若者は戦争を知らない」を言いにきたのである。何も考えていないようで、ちゃんと考えているのだなあ。それなりに。
「話半分に聞くにせよ」と目立つ逃げ道を併設しているところもいじらしい。若者に取材してみろよ。お前それ誰から聞いたんだよ。にしても「K・Y」ってだれだ。
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2013年03月10日

13/03/09




夢の中で読んだ絵本。
見開きで3ページくらいの絵本。
色えんぴつで描かれたものか。


 * * *

垂直の崖。壁面に立方体が付いている。それがアの町。ぼんやりとした橙色の立方体。

そのちょっと隣、やや下に少し小さい立方体。これがビの町。青い立方体。

崖はほとんど縦に長い直方体。寄り添うように、高い木が直立する小さな林。林に近いのはビの町。一番高い木でもビの町より低い。

崖と林のほかは海と空。

林には木に突きあげられるように、一隻の大きな船が引っ掛かっている。木は上の方だけ葉が繁って、木漏れ日がよく差すし、風通しもいい。

船は繁った葉より下にある。
見上げると、まるで水中の船から空を仰いでいるようだ。
葉が風に吹かれ、光が形を変える。それはきっと、波に形を変えられた水中への光に似ている。

アの町(本当はもう少し長い名前)の人たちはビの町(これも同じく)に移り住み、何日も林に通って船の解体をする。小さくして、火を着ける。

船がどんどん小さくなって、ぜんぶ燃えてしまうと、みんなはアの町に帰った。

 * * *


この話の寓意を掴む前に目が覚めてしまった。
体調が悪いから、悪い夢を見るかと思っていたけれど、楽しい夢だった。
カブトムシのサナギの中身がまっ白いままで溶けていたように、私の内部もまた

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2013年03月08日

パープー

俺ね、死ぬまで独りで生きて行けると思ってたの。
そう思ってる奴はたくさんいるだろうけど、でもね、これは間違いだって思い知ったのよ。

独りだとね、コース料理が食べられないの。
大概、あれ2人前からスタートだからね。
たまにはさ、デデーンと良いもの食べようかなーと思ってメニュー見てさ、コース料理、これいいなあと思っても、【2名様より】なんて書いてあんの。

ああ。俺、友達いないからさ。金なら、このコースを食べても今月分の公共料金支払いは出来るだけの金なら、ないわけではないんだよ。それなのに、友達いない階級への冷たい仕打ち【2名様より】。

俺、ショーウィンドーの前でじっとコースメニュー見てるの。ああ。これ食べられないんだ。独りぼっちにはこれ食べられないんだ、って。
そしたらこの前、何を勘違いしたのか、知らないおじさんがトランペットを買ってくれたんだ。しょうがないから、コース料理食べたくなったらそれをパープーって吹いてみるんだけど。

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2013年03月06日

13/03/05

本来ならきっと懺悔室で告白すべき事なのだが、私にはその習慣と環境が無い。
故にここへ告白する。そして何者かの、私自身の、許しを請う。


数年前。私の住む小さな住宅地の一角に、八百屋が開店した。
八百屋と言っても、小さな二階建てビルの一階、普通なら事務所にでも使われそうな場所だ。出入り口前にも棚を置いて、野菜を並べている。整った内装も看板もない。屋号もわからない。
店主のおじさんを、その子供たち、中学一年生くらいを頭にした齢の近い三人の男兄弟が手伝っている。


明らかに流行らない。一目見ただけでそう思う。
店主はあまり商売に慣れていないように見えるし、質素な店構えは気軽に出入りできる雰囲気ではない。目立つ場所ではないし、近くにはスーパーもあり、立地が悪い。
一体どういう訳でここで商売をするのだろう、と気になった。


流行らない、と思うけれども、長く続いてほしい、とも思う。家族経営の個人商店が上手くゆかずに散っていくのは悲しいじゃないか。
私はささやかながら応援しようと、何度目かに通りかかった際、その店へ立ち寄った。
店の籠にキャベツを二玉入れて、レジ台に持って行く。その時、店には子供たちしか出ておらず、会計も子供がした。キャベツを袋に入れてもらい、店を出る。
その間際、見てしまった。子供がつまらなそうな顔で、私の使った籠を積んである籠へ投げて重ねるのを。

この年齢の男子は特に、親と一緒にいるのが恥ずかしかったり疎ましく感じたりする頃で、家業の手伝いともなれば余計にそうだろう。近くには学校もあるので、級友に見られるのも嫌だろう。遊びや部活に行きたいのかもしれない。

籠を投げてしまう気持がわからないではないのだが、なんだその態度はこの野郎、二度と買わねえぞ、と私は大変大人気ない気持になってしまい、曲げた旋毛が直らないまま三ヶ月と経たぬうちに店はなくなった。

私が通い詰めたところで何にもならなかったはずだが、見込みのない商売で早々に撤退した家族の親の気持と子供の気持、それを考えると、とても酷いことをしてしまったような気が、今でもする。

旋毛が曲がったままで、まだ店があった頃、そこでお婆さんが買い物をしているのを見てほっとしたのを憶えている。夏の日だった。
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2013年03月04日

太田記念美術館

浮世絵の美術館です。ちょうど私の好きな月岡芳年(つきおか・よしとし)の展覧会をやっていました。
私が芳年をどのくらい好きかというと、この美術館を帰るころになって名前の読みを知りました。ずっと「ほうねん」と読んでいました。最初はちゃんと知ってたはずなんだけどなあ。

美術館としては小規模。
芳年の構図と色使いが好きで、作風では残酷絵で有名だけれど、私は「月百姿 玉兎」みたいなのが好き。妖怪絵もすごく好みだった。

まだ写真が普及していなかった頃、記事内容を浮世絵にして、言わば報道写真として使っていたことがある。
芳年もそのような絵を描いていて展示されていたのだが、西郷隆盛の自決を報じる絵が、海の上で小船に乗った西郷が腹を切っている絵でびっくりした。今では偉人扱いの西郷が賊魁とか賊軍とか書かれているのが新鮮。

http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/H241011tsukiokayoshitoshi.html
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2013年03月03日

さて、ヱヴァQの感想です。

真面目な話、今作で群を抜いて最も印象深い楽曲が堀江美都子の「サザエさんのうた」だったという人は私だけではないはずだ。
昔からのことですが、私は天地真理の「ひとりじゃないってすてきなことね」を思い出すと、その続きが「わたしもサザエさん あなたもサザエさん」になってしまう体質なのです。エヴァQを思い出すたびにサザエさんが再生されるので、他の曲の印象がほとんど消されてしまいました。歌詞が少し人類補完計画っぽいから、余計に脳へ食い込んでしまう。「 笑う声までおんなじね ハハハハ おんなじね」 こうして日曜日が終わる。
鷲巣詩郎も宇多田ヒカルもカヲルくんのピアノも敵わず。ヱヴァンゲリヲン、サザエに完敗。
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