苦しみを経なかった国はない。苦しみを抱えていない国はない。
過ちのない国はない。誤らぬ国はない。
それは、国をつくるのが人であるからだ。
国の名は人の業で刻まれている。
チンパプエ ちんぱぷえ
フニャンプ ふにゃんぷ
ロピア ろぴあ
フヘヒン ふへひん
ネパアアウ ねぱああう
ポルピア ぽるぴあ
アプリパ あぷりぱ
ニンポ にんぽ
プラピツ ぷらぴつ
ミパリラ みぱりら
ヨイツ よいつ
ニョルヘー にょるへー
アナプ あなぷ
エチポピワ えちぽぴわ
ヨヌパン よぬぱん
フェプリン ふぇぷりん
アメェレア あめぇれあ
キュウパ きゅうぱ
チェリ ちぇり
イピピス いぴぴす
アウティロラプワ あうてぃろらぷわ
アリェルパンコ ありぇるぱんこ
ポンポル ぽんぽる
オリャンタ おりゃんた
レパオン れぱおん
ペトタム ぺとたむ
アルテンチン あるてんちん
ピチュラヘウ ぴちゅらへう
ピャイ ぴゃい
パキスパン ぱきすぱん
ポポッポ ぽぽっぽ
アレヘチア あれへちあ
フィンファポンニュ ふぃんふぁぽんにゅ
イミュアペプ いみゅあぺぷ
プイプ ぷいぷ
ペプピー ぺぷぴー
ペプー ぺぷー
チェポ ちぇぽ
ポポンピワ ぽぽんぴわ
エンパーキュ えんばーきゅ
ピュンアンリョ ぴゅんあんりょ
きょうは、いっちょうけんめいうたいます。
きいてください。
うーちゅうのー うえーからー
ちーきゅうをー ながーめたらー
とーてもー ちーいさーくてー
みーんななーかよくー しないとー
いけないとー おもったー
だってだって ちーきゅうにーしかー
ともだーちにー なれるあいてはいないんだよー
だってだって うーちゅうってひろくーてー
ひとりーだとー さびしーいんだもんー
うちゅうからきたトンカツ
突如宇宙から飛来したトンカツが、のぼるくんの家の食卓に並びました。
厚くてカラリとあがったカツには、ソースがかかっています。みずみずしいキャベツの千切りもそえられています。
「いただきまーす」
がぶりっ!
のぼるくんはトンカツをほおばりました。
「おいしーい!」
トンカツがあまりにもおいしかったので、のぼるくんはしあわせなきぶんになりました。
そこのころ、ももこちゃんの家にはアジフライが、まさるくんの家にはハンバーグがむかっていました。その様子を目撃したおしょうさんは、びっくりして目を回してしまい、昏倒して危篤状態にあります。もうじき死ぬんじゃないでしょか。
ところかわって、ここは戦場です。
「うてー!」
ドドドドーン!
たいちょうの号令一下、たいほうがはっしゃされました。ところが……。
ひゅひゅーん。
なんと、とんでいったのは
ドーナツにキャラメル、アメに
チョコレート……。すてきなおかしばかりだったのです。たいちょうもへいしも、わけがわからず目を白黒させています。
それはあいての軍隊もいっしょでした。こうげきされたとおもったら、おかしを
プレゼントされたのですから。
「うちかえせー!」
わけがわからなくなったこっちのたいちょうは、とりあえずたいほうでこうげきしてみました。
ドドドドーン!
ひゅひゅーん。
ところがやっぱり、たいほうからはおかしがとびだしていったのです。
クッキー、シュークリーム、ポテトチップ、
ビスケット。たいちょうもへいしも、ポカンとおかしをみおくります。
これでは戦争にならないとあきらめて、両軍ともとんできたおかしをたべたり、こきょうのかぞくや
ともだちへのおみやげにおかしをもってかえったりして、いつのまにか戦争はおわっていたのでした。その様子を目撃したおしょうさんは、びっくりして目を回してしまい、昏倒して危篤状態にあります。もうじき死ぬんじゃないでしょか。
ももこちゃんは、とつぜんアジフライがとんできたのでびっくりしましたが、あんまりにもおいしそうだったので、こわごわたべてみました。
「おいしーい!」
ももこちゃんは、しあわせなきぶんになりました。その様子を目撃したおしょうさんは、びっくりして目を回してしまい、昏倒して危篤状態にあります。もうじき死ぬんじゃないでしょか。
まさるくんはもうハンバーグをたべおわって、窓からそらにむかって
「ハンバーグやーい、もっととんでこーい!」
とよびかけています。ハンバーグがあまりにもおいしかったからです。その様子を目撃したおしょうさんは、びっくりして目を回してしまい、昏倒して危篤状態にあります。もうじき死ぬんじゃないでしょか。
なんとこの日は、せかいじゅうに、宇宙からおいしいたべものが飛んできました。
いえのあるひとないひと、くんしょうのあるひとないひと、みんなのところへおいしい
料理が飛んできて、みんなはそれをたべてしあわせなきぶんになりました。
そして、せかいじゅうの武器が、おかしをつくりだし、銃口からは
ケーキだのアップルイだのがとびだして、地雷をふむと
ポップコーンが飛びだして、ひとを傷つけるためのナイフは、おかしを切り分けるためにつかわれました。その様子を目撃したおしょうさんは、びっくりして目を回してしまい、昏倒して危篤状態にあります。もうじき死ぬんじゃないでしょか。
でも、こんなふしぎは一日でおわってしまい、次の日からはトンカツも何も飛んでこず、武器は武器にもどってしまいました。その様子を目撃したおしょうさんは、びっくりして目を回してしまい、昏倒して危篤状態にあります。もうじき死ぬんじゃないでしょか。
軍隊は、また戦争をはじめました。
その様子を目撃したおしょうさんは、びっくりして目を回してしまい、昏倒して危篤状態にあります。もうじき死ぬんじゃないでしょか。
「ハンバーグやーい、もっととんでこーい!」
まさるくんは毎日よびかけていますが、もうハンバーグは飛んできませんでした。
その様子を目撃したおしょうさんは、びっくりして目を回してしまい、昏倒して危篤状態にあります。もうじき死ぬんじゃないでしょか。
たいちょうは毎日たいほうをうつ号令をかけました。へいしは毎日たいほうをうちました。
でも、だんだんとやる気がなくなってきました。あの、すてきなおかしのことばかり考えるようになったからです。あのおかしは、どんなお店でかったおかしよりも、おいしかったのです。
(そして、おかあさんのつくるおかしよりも、おいしかったのですが、それはないしょです。)
もういちど、あんなにおいしいおかしがたべたい!
軍隊は戦争をやめて、おかしづくりをはじめました。おかしをつくっているうちに、武器のつくりかたやつかいかたを忘れてしまいました。その様子を目撃したおしょうさんは、びっくりして目を回してしまい、昏倒して危篤状態にあります。もうじき死ぬんじゃないでしょか。
せかいじゅうのひとびとが、あの日のおいしい料理を、もう一度たべたくなっていました。
おかねをかせぐことよりも、えらくなることよりも、料理がじょうずになりたくて、どうすればあんなにおいしい料理がつくれるのか、みんなではなしあいました。
のぼるくんも、ももこちゃんも、まさるくんも、いっしょになってはなしあいました。
その様子を目撃したおしょうさんは、びっくりして目を回してしまい、昏倒して危篤状態にあります。もうじき死ぬんじゃないでしょか。
みんなのきもちはひとつになって、みんなはだんだんとなかよくなりました。
そして、おかねや、くんしょうや、軍事力のことなんて、みんないらなくなっていました。
はじまりは、うちゅうからきたトンカツでした。
あの料理やおかしは、いったいだれが仕組んだことなのでしょう。
それがだれにもわからないまま、おしょうさんたちは息を引き取ったのでした。
宇宙のうえから 地球を眺めたら
とても小さくて みんな仲良しくしないと
いけないと思った
だってだって 地球にしか友達になれる相手はいないんだよ
だってだって 宇宙ってひろくてひとりだと寂しいんだもん
*現実問題としては、友達になりようがない、なりたくない相手が数多く存在します。
それらはすべて地球にいます。
あなたと、友達になりようがない、なりたくないと思っている相手も数多く存在します。
それらはすべて地球にいます。